語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たちの人気ブログ記事

  • 43.『古典落語』「百年目(ひゃくねんめ)」

    江戸のある大店。主人は厳格で真面目な人物。番頭の清兵衛は堅物で通っており、金勘定も仕入れもきっちりこなし、店の者からも一目置かれていた。ある日、店ではお得意先の接待が重なり、奉公人たちは大わらわ。だが、そんな最中、清兵衛がこっそりと外出してしまう。これを見咎めた手代たちは不審に思い、こっそり後をつ... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「鈴木Mさん」

    北方領土のニュースを見ると、私はいつも鈴木Mさん を思い出す。長年ロシアとの対話を訴え、モスクワへも足を運ぶ。その熱心さだけなら大したものだと思う。しかし相手はプーチンさんである。こちらが親しく話せば、その分だけ領土問題が前へ進むのかと思えば、北方四島はいっこうに動かない。私は地図を見ながら、「話... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「二回目の草刈り」

    久しぶりに草刈りをした。今年の夏はあれほど暑かったのに、不思議なことに雑草の伸びがいつもより遅い。例年なら「またこんなに伸びたか」とため息をつくところだが、今年は駐車場を眺めても、それほど気にならない。「今度の休みに刈ればいいか」と、私は草刈りを先送りした。 ところが休みの日になって見てみると、草... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「進路」

    今日、ジムで顔なじみの大学三年生に会った。聞けば、もう就職活動の真っ最中で、説明会や面接のため東京へも何度か出かけたという。まだ三年生なのに、ずいぶん早くから動くものだと思った。企業研究、エントリーシート、面接対策。私の学生時代とは、就職までの道のりそのものが違うようだ。 私のころは、大学四年の十... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「農政」

    最近、米の値段が少し下がってきた。買う側としてはありがたい。「やっと米も落ち着いてきたか」と喜びたいところだが、農家のことを考えると単純には喜べない。肥料も燃料も農機具も高い。米だけ安くなって、本当に農業は続けられるのだろうか。どうも米の政策そのものに、どこか無理があるような気がしてきた。 聞けば... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十九回「北守将軍と三人兄弟の医者」第5話 草木医リンポー先生の治療/6話

    リンポーは、軍馬が食べた草と北方から運ばれた土を竹籠に集め、色や匂い、根の傷み方を丁寧に調べた。草の葉には黒い粉が付き、根の周囲の土は固く乾いていた。リンポーは、北の土地で草木を弱らせる異変が起きていると考えた。 リンポーが草の根を水で洗うと、細い根の一部が黒く変色していた。さらに土を器へ入れて水... 続きをみる

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  • 44.『江戸小咄』「角力場(すもうば)」

    両国の角力場。春の大一番を控え、江戸っ子たちの胸も高鳴る。見物席は朝から満席、長屋の与太郎もご隠居に誘われ、尻をはたいてやって来た。弁当片手に、「どうせ土俵際のどっこい勝ちよ」と、さっそく通人ぶる。 土俵入りが始まり、大男たちがずらりと並ぶ。与太郎はひときわ小柄な若い力士に目を止め、「あっしはあの... 続きをみる

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  • 101.日本おとぎ噺 「空をとんだキツネ」

    昔、山里に一匹のキツネが住んでいました。人をだますのが得意でしたが、ある日、村の若い百姓に見破られ、すっかり恥をかきます。「次はもっと大きな手で驚かせてやる」とキツネは心に決め、毎日空を見上げて考え込みました。ある時、空を飛ぶ大鷲を見て、「これだ!」とひらめきます。 キツネは山の奥で、古い神木の下... 続きをみる

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  • 42.『古典落語』「らくだ」

    とある江戸の貧乏長屋に住む乱暴者の通称「らくだ」が、ついに酒の呑みすぎでくたばった。らくだは嫌われ者だったが、その死に顔はなぜか穏やか。そこへ現れたのが、らくだの兄貴分を名乗る札付きのごろつき「兄貴分」。香典や葬式の段取りをつけようにも、近所の者たちは誰も関わりたがらず、長屋は静まり返る。 兄貴分... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「人手」

    近ごろ、運転手が足りないという理由で、町のバス路線が廃止になった。病院や買い物へ行く年寄りには大問題だが、会社も運転する人がいなければ、バスを走らせようがない。人は余っているように見えても、必要な仕事には集まらない。世の中とは、なかなかうまく配車されないものである。 ところが、この先は自動運転が普... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「戦後」

    終戦記念日が過ぎると、今年も空襲、原爆、疎開、戦死者など、日本人が受けた戦争の被害が新聞やテレビで大きく取り上げられた。もちろん忘れてはいけない。しかし見ているうちに私は、「では日本が相手国の人々に与えた被害は、どのくらい語られているのだろう」と思った。戦争には、被害を受けた側だけでなく、相手に被... 続きをみる

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  • 44.『古典落語』「井戸の茶碗(いどのちゃわん)」

    ある日のこと、江戸の町に住む商人・吉兵衛(きちべえ)が、買い物に出かけている最中、井戸の前を通りかかります。吉兵衛は、この井戸がある場所に住んでいる老婆が、井戸の水を使っている最中に、茶碗を落としてしまうという噂を耳にしたことがありました。どうやら、その茶碗がどうしても戻らないと困っているようです... 続きをみる

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  • 45.『江戸小咄』「十字(じゅうのじ)」

    ある日、長屋の与太郎がご隠居のところへ駆け込んできた。 「隣の爺さんが、毎晩“十字を切ってる”んですよ。こえぇったらありゃしねぇ」 驚くご隠居、「十字だと? 江戸の町で、異人かなんかか?」と眉をひそめる。 与太郎いわく、その爺さん、夜な夜な手を合わせては胸の前で十文字を描き... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十八回「ひかりの素足」第6話 弟との別れと帰還/6話

    光の人に導かれ、一郎と楢夫は青く静かな湖と美しい野原に立っていた。そこには苦しみも寒さもなく、子どもたちは明るい顔で遊んでいた。一郎は、ようやく弟を救えたと思い、楢夫の手を強く握った。 しかし光の人は、一郎だけは元の世界へ帰らなければならないと告げた。楢夫はこの安らかな国に残るのだという。一郎は弟... 続きをみる

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  • 42.『江戸小咄』「喜勢留(きせる)」

    ある日、長屋の与太郎が道端で見つけたのは、立派な煙管(きせる)。彫金細工の施された銀の羅宇に、鼈甲の吸い口。どう見ても上物で、「こいつぁ大名の落とし物かねぇ」と、にんまり笑う。帰るなりご隠居に見せびらかすが、「与太、おめぇが持ってたら泥棒に見えちまうよ」とあきれ顔。 さっそく町の銭湯へ持ち込み、「... 続きをみる

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  • 98.日本おとぎ噺 「おりゅう柳(おりゅうやなぎ)」

    昔、ある山あいの村に「おりゅう」という美しい娘がいました。働き者で心優しく、村の誰からも好かれていました。おりゅうには恋仲の若者・茂吉(もきち)がいましたが、村を離れて稼ぎに出ることになります。ふたりは「必ず戻る」と約束し、別れを惜しみつつも見送りました。 数年が過ぎ、茂吉はようやく村へ戻ることが... 続きをみる

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  • 97.日本おとぎ噺 「琵琶法師と竜(びわほうしとりゅう)」

    昔、ある山奥の古びたお堂に、一人の琵琶法師(びわほうし)がやってきました。法師は旅の途中であり、日が暮れる前に雨宿りができる場所を探していたのです。そのお堂は静かで、長らく人が訪れていない様子でしたが、法師はここを今夜の宿と決め、琵琶を抱えて中へ入りました。 夜になると、法師は堂の中央に座り、念仏... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「世論調査」

    新聞を見ていたら、高市内閣の世論調査が並んでいた。時事通信は支持49.0%、朝日は53%、毎日は41%、ANNは49.2%。同じ日本国民に聞いているはずなのに、数字はずいぶん違う。私は表を眺めながら、「これは世論を調べた数字なのか、それとも数字のほうが世論を迷わせているのか」と首をかしげた。 調べ... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十九回「北守将軍と三人兄弟の医者」第2話 北守将軍ソンバーユーの帰還/6話

    北の国境を守る大将軍ソンバーユーは、長い遠征を終え、大勢の兵を率いてラユーの都へ帰ってきた。城門には旗が並び、人々は道の両側に集まって英雄の帰還を喜んだ。しかし将軍は馬上で背を丸め、顔色も青く、疲れ切った様子だった。 宮殿へ戻ったソンバーユーは、王や家臣に遠征の成功を報告した。ところが席を立とうと... 続きをみる

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  • 43.『江戸小咄』「豆腐屋(とうふや)」

    夕暮れ時、長屋に豆腐屋の声が響く。「とうふ〜、とうふ〜」と、のんびりした売り声に、子どもらが顔をのぞかせ、大人たちは鍋を手に立ち上がる。豆腐屋の与太郎は、顔はぼんやり、声はのんびり。けれど、どこか憎めぬ調子で、町の人気者だった。 ある日、近所の女房衆が噂話。「最近、あの与太郎、豆腐に“... 続きをみる

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  • 102.日本おとぎ噺 「たろ丸の話」

    むかし、山あいの小さな村に、力持ちで働き者の若者・たろ丸がいました。たろ丸は村人たちを手助けし、困っている者があれば山を越え川を渡り、何でも引き受けました。ある日、村を流れる川が急に氾濫しそうになり、たろ丸は一人で堤を守り、村を水害から救いました。その働きぶりに、村人たちはますます感謝しました。 ... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十九回「北守将軍と三人兄弟の医者」第1話 三人兄弟の医者/6話

    ラユーの都には、評判の高い三人兄弟の医者がいた。長兄リンパーは人間の病を診る医者、次兄リンプーは馬や獣を治す医者、末弟リンポーは草木や穀物をよみがえらせる医者である。人も獣も作物も、この兄弟の名を知り、都の人々はその不思議な腕前を頼みにして暮らしていた。 長兄リンパーのもとには、熱を出した者やけが... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十九回「北守将軍と三人兄弟の医者」第6話 北守将軍、仙人となる/6話

    三兄弟と北守将軍ソンバーユーは、黒い粉の出どころを求めて北方へ向かった。山奥の水源では、崩れた岩山から黒い土が流れ出し、川や草地を汚していた。リンパーは人の病、リンプーは軍馬の不調、リンポーは草木の衰えが、すべて同じ原因から起きたと突き止めた。 将軍と兵士たちは岩や土砂を取り除き、三兄弟は水を清め... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十九回「北守将軍と三人兄弟の医者」第3話 リンパー先生の診察/6話

    北の戦から帰還した将軍ソンバーユーは、宮殿へ入るなり激しい熱と胸の苦しみを訴え、寝台に横たわった。王は三人兄弟を呼び寄せ、まず人を診る長兄リンパーに診察を命じた。リンパーは静かに将軍のそばへ座り、顔色と呼吸を確かめた。 リンパーは将軍の脈を丁寧に取り、目や舌の色、傷の有無を調べた。しかし、高熱のわ... 続きをみる

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  • 100.日本おとぎ噺 「オオカミと娘(おおかみとむすめ)」

    むかし、雪深い山あいの村に、美しい娘と母が住んでいました。冬のある日、母が病に伏せ、薬草を取りに娘が山へ向かいます。山道は吹雪に覆われ、木々も真白。娘は必死に雪を踏みしめ進みますが、その背後から灰色のオオカミが静かに姿を現しました。 娘はオオカミに気づかず山奥へ進みます。しばらくして振り返ると、距... 続きをみる

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  • 99.日本おとぎ噺 「にせ本尊(にせほんぞん)」

    昔、ある村のお寺に立派な本尊さまが安置され、人々は日々手を合わせていました。ところが、近くを旅していた悪だくみ好きの男が、「これを盗めば一儲けできる」と企みます。夜更け、人目を忍んで寺へ忍び込み、本尊を抱えて逃げ出しました。 男は盗んだ本尊を売りさばこうとしますが、思うように買い手が見つかりません... 続きをみる

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  • 『粋の極み ・笑いの匠たち』40~42

    40.柳家金語楼(やなぎや きんごろう ) 生年月日明治34年(1301年) 2月28日 没年月日昭和47年(1972年) 10月22日 享年:71歳 柳家金語楼(やなぎや きんごろう )本名山下 敬太郎(やました けいたろう)は、東京で生まれた落語家・喜劇俳優です。6歳で初舞台を踏み、三遊亭金登... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十九回「北守将軍と三人兄弟の医者」第4話 馬医リンプー先生の治療/6話

    リンプーは、将軍ソンバーユーが乗って帰った軍馬を診察した。馬は息が荒く、足元もふらついていたが、傷や骨には大きな異常がない。リンプーは耳を澄ませて呼吸を聞き、口の中や蹄、鞍の下まで丁寧に調べた。将軍と馬が同じころから弱っていることに、不思議なつながりを感じた。 リンプーは、馬の飼葉と水を調べるよう... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第二十回「鹿踊りのはじまり」第1話 嘉十、鹿踊りの野原へ/4話

    朝、嘉十は用事をすませるため、山あいの道を一人で出かけた。空は高く晴れ、風はやわらかく、野や畑は静かに光っていた。嘉十は見なれた里の景色をあとにし、のんびりと山のほうへ歩いていく。 やがて嘉十は、草の青々と広がる気持ちのよい野原へ出た。あたりには木立がまばらに立ち、風が吹くたび草の波がゆれる。嘉十... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「下の孫三人」

    夏休みの夕方、中学三年生女子、小学六年生女子、小学二年生女子。三人がそろったので、まずはみんなでカレーライスを食べることになった。大きな皿に盛られたカレーを前に、それぞれ食べる速さも量も違う。明美さんは少し辛そうな顔をしながらも、最後まできれいに食べた。食卓の横には、これから使う花火の袋が置かれて... 続きをみる

  • 103.日本おとぎ噺 「こどもたちと薬師さま」

    昔、ある村に病気やけがをよく治す薬師さまがいました。薬師さまは薬草を煎じ、村人たちを分け隔てなく助けてくれました。ある日、薬師さまは寺の境内で子どもたちが遊ぶ声を聞き、やさしい笑みを浮かべます。しかし、薬草を取りに山へ出かける途中、急な雨に見舞われ、体調を崩してしまいます。 薬師さまの体調は次第に... 続きをみる

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  • 104.日本おとぎ噺 「年神さま」

    昔々、ある山里の小さな村に、年の瀬を迎える老夫婦が住んでおりました。子どももおらず、二人はつましい暮らしを送っていましたが、正月の支度をする米も餅もありません。夫婦は「せめて神棚だけはきれいに」と、囲炉裏端で古い神棚を丁寧に拭き清めました。そこへ、不思議なことに、背中に大きな俵を担いだ白髪の老人が... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「着飾り」

    先日、街を歩いておりますと、耳には大きなイヤリング、首にはきらきら光る飾り、腕には立派な腕輪という方を見かけました。皆さん思い思いに着飾っておられるのでしょうが、私はふと考えたのでございます。「人は何のために、こんなに飾りを付けるのだろう」と。若い頃からどうも私は、その手のものに縁がございません。... 続きをみる

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  • 28.『古典落語』「金明竹(きんめいちく)」

    大阪から江戸に商売に来ている古道具屋の旦那は、留守にすることとなり、女房と手代の与太郎に店を任せることにした。女房は気丈でしっかり者だが、与太郎はというと、どこか抜けている上に物覚えも悪い。それでも一人では心許ないと、仕方なくこの与太郎を留守番に残す。 そこへ、大阪からの使いがやってくる。店先で「... 続きをみる

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  • 92.日本おとぎ噺 「はなたれ小僧さま」

    昔々、ある村の貧しい百姓が山の奥で薪を刈っていると、小さなお地蔵さまがぽつんと立っていた。ただの石像かと思いきや、その鼻からは絶えず鼻水が垂れている。百姓は「これは珍しいお地蔵さんだ」と笑いながらも、丁寧に拭いてあげた。すると突然、お地蔵さまが目を開け、「ありがとう」とつぶやく。驚いた百姓だったが... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十八回「ひかりの素足」第2話 吹雪の中の遭難/6話

    一郎と楢夫は峠を越えようと雪山を進んだが、吹雪は急に激しくなった。風に押し戻され、道も足跡も見えなくなる。二人は互いの手を握り、雪に埋もれそうになりながら歩き続けた。 深い雪に足を取られ、楢夫の歩みは次第に遅くなった。一郎は何度も励ましたが、自分も寒さと疲れで息が苦しくなっていた。衣服や髪には雪が... 続きをみる

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  • 41.『古典落語』「火焔太鼓(かえんだいこ)」

    江戸は下町の片隅に、道楽者の八五郎が営む骨董屋があった。ところがこの八五郎、商売っ気はゼロ、品物の価値もろくにわからず、もっぱら好きな酒と与太話が日課。店先にはガラクタばかりが並び、見るからに冴えない風情。そんな八五郎を案じたご隠居が、たまには真面目に店を整理してみろと助言する。 しぶしぶ倉を片づ... 続きをみる

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  • 96.日本おとぎ噺 「ねずみ経(ねずみきょう)」

    むかしむかし、ある田舎の寺に、欲張りで怠け者の和尚が住んでいた。朝から晩まで「楽して儲けたい」とぼやきながら、ろくにお経も読まず、居眠りしてばかり。ある日、庫裏(くり)の隅でうとうとしていると、ふいに天井裏から「チュウ、チュウ」とねずみの声がした。和尚は「うるさいのう、ねずみめ」と文句を言うが、ね... 続きをみる

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  • 37.『江戸小咄』「物知(ものしり)

    長屋の与太郎、近頃ちょいと鼻が高い。というのも、町内で評判の物知り老人・ご隠居のもとに通い詰め、あれこれと豆知識を仕入れては、皆の前で披露しているからで――。 「それはね、昔の中国ではこうだったんだ」などと、それらしく語る与太郎に、子供たちも大人たちも「へぇ~」と感心することしきり。 ある日のこと... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「タッパーバイキング」

    朝の食事は、いつも私一人です。誰かが用意してくれるわけではないので、自分で準備します。とはいえ、朝から包丁や鍋を出すのは面倒です。ご飯は冷凍を温め、味噌汁はインスタント、そこへ納豆を一つ。これだけでも朝食にはなりますが、少し寂しいので、私は冷蔵庫の中に小さな食堂を作ることにしました。 名づけて「タ... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第九回「どんぐりと山猫」

    一郎のもとへ、山猫から「面倒な裁判があるので来てほしい」という不思議な葉書が届いた。翌朝、一郎は黄金色の風が渡る山道を進み、きのこや栗の木に道を尋ねながら、山猫の住む草原を目指す。やがて、奇妙な馬車別当と、立派な服を着た山猫に迎えられた。 草原には、たくさんのどんぐりが集まり、「自分こそ一番偉い」... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「終戦記念日」

    八月十五日になると、私はいつも思う。 この日を「敗戦記念日」と言わず、「終戦記念日」と呼んできたのは、ただ言葉をやわらげたかっただけではあるまい。 負けた悔しさよりも、戦を終えた重さを胸に刻み、「もう二度と同じ道へは戻らぬ」と誓った先人たちの、苦い知恵だったのだと思う。 戦に負けた国は、本来なら力... 続きをみる

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  • 40.『江戸小咄』「雷(かみなり)」

    ある蒸し暑い夏の日、与太郎が長屋の縁側で昼寝をしていた。空は次第に曇り始め、やがて遠くで雷鳴がとどろき始める。隣の婆さんが慌てて洗濯物を取り込む中、与太郎だけは「屁でもねぇや」と高鼾(たかいびき)。「雷が落ちたらどうするんだい!」と周囲が心配しても、与太郎はまったく動じない。 と、そのとき、天から... 続きをみる

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  • 27.『江戸小咄』「海鼠腸(このわた)」

    年の瀬も迫ったある夜、長屋の八五郎が、珍しく寿司屋のカウンターに座っていた。 「へい、いらっしゃい。今日はずいぶん羽振りがよろしいじゃねぇか」 親方にそう冷やかされながらも、八五郎はすました顔で「海鼠腸(このわた)をひとつ」と頼む。 隣に座るご隠居が目を丸くして言った。 「へぇ、八、お前さん&ld... 続きをみる

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  • 22.『古典落語』「千早振る(ちはやぶる)」

    八百屋の与太郎が、長屋仲間に頼まれて、お茶屋の娘お花に恋文を届けることになった。しかし与太郎は手紙を届けるのではなく、自分でその恋文の中身を丸暗記して伝えようとする。だが、彼には教養がなく、文中の和歌の意味もまるでわかっていない。おまけに覚え違いも甚だしい。 その和歌というのが、「千早振る 神代も... 続きをみる

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  • 20.『古典落語』死神(しにがみ)

    ある日、金もなく仕事もなく、死ぬ覚悟を決めた男のもとに、不気味な老人がふと現れる。「お前のような男を待っていた」と言い、男を「死神」と名乗って話し始める。曰く、この世には寿命を迎える人間に付き添う死神がおり、その死神が頭の方に立っていれば命は助かるが、足元に立っていれば助からぬ運命。だが、もし頭に... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十八回「ひかりの素足」第5話 ひかりの素足の人/6話

    一郎が楢夫を懸命にかばうと、どこからか「にょらいじゅりゃうぼん」という言葉が、風のように心へ届いた。一郎がその言葉を唱えると、鞭の音も泣き声も止まり、辺りは静まり返った。暗い野原の向こうには、黄金色の光が広がり始めた。 光の中から、立派な大きな人がまっすぐ歩いてきた。その人は裸足で、足は貝殻のよう... 続きをみる

  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十八回「ひかりの素足」第4話 恐ろしい異世界/6話

    吹雪の中で意識を失った一郎は、気がつくと、雪山とは違う静かな場所に立っていた。赤みを帯びた空の下には枯れ草と細い道が続き、遠くには淡い光が揺れている。一郎は楢夫を捜しながら、ゆっくりと道を進んだ。 道の先には、静かに歩く人々の姿があった。一郎が周囲を見渡すと、その中に楢夫を見つける。兄弟は互いの姿... 続きをみる

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  • 39.『古典落語』「悋気の火の玉(りんきのひのたま)」

    江戸の町の長屋に住む浪人、清三郎。無職の身だが、妻のしっかり者のお滝が支えて日々を過ごしていた。ところがある晩、清三郎が外で酒を飲んで帰ってくると、酔いどれ口調で「今夜は新しい女と…」と口走る。お滝は青筋立てて怒り心頭。嫉妬深い性格で知られ、「悋気(りんき)のお滝」とあだ名されるほど... 続きをみる

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  • 38.『古典落語』「芝浜(しばはま)」

    江戸の魚屋・勝五郎は腕はよいが、大酒飲みで朝寝坊。商いを怠けては女房を困らせていた。ある未明、女房に起こされ、しぶしぶ芝浜へ仕入れに向かう。ところが魚河岸にはまだ人影がなく、浜辺を歩いていると革の財布を拾う。中には大判小判がぎっしり。勝五郎は夢中で家へ駆け戻った。 大金を手にした勝五郎は、「もう働... 続きをみる

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  • 78.日本おとぎ噺 「そこつ惣兵衛(そこつそうべえ)」

    昔、ある村に惣兵衛(そうべえ)という男が住んでいた。彼は働き者だが、何をしてもどこか抜けていて、村人たちは「そこつ(=そそっかしい)」と笑っていた。米俵を運べば転び、薪を拾えば水に落ち、常に何かやらかしていたが、本人はいたって陽気で気にしない。 ある日、惣兵衛は「一旗揚げてくる!」と突然言い出し、... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』 第十五回「水仙月の四日」第4話 命を守った赤い毛布/全4話

    激しい吹雪が過ぎた朝、雪原に倒れていた子どもは、遠くから聞こえる人の声に気づいて目を開いた。体の上には赤い毛布が掛かり、その周囲には雪童子が集めた柔らかな雪が風よけのように積もっていた。子どもは寒さに震えながらも、まだ生きていた。 雪の上に立てられた木の枝を見つけた村人たちは、その近くに倒れている... 続きをみる

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  • 29.『江戸小咄』「名所知(めいしょしり)」

    ある日、町のご隠居が若い衆に話しかける。 「江戸にも名所ってぇのがいろいろあるが、さて、どこが一番粋だと思う?」 若い衆の与太郎が答える。 「そりゃぁ、吉原ですかねぇ。にぎやかで、花も咲いてて、夢のような所で――」 それを聞いて、ご隠居はふむと頷くも、眉をひそめる。 「そりゃまあ、華やかさはあるが... 続きをみる

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  • 12.『日本おとぎ噺』 「雪女」

    昔むかし、山奥の村に、薪を取って暮らす茂作(もさく)と巳之吉(みのきち)という親子がいた。ある年の冬、二人は山小屋に泊まり、吹雪を避けることになった。夜半、恐ろしいほどの風雪の中、扉が音もなく開き、そこへ真っ白な着物をまとい、青白い顔をした美しい女が現れた。 彼女は茂作の枕元に立ち、吐息ひとつで彼... 続きをみる

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  • 1.『日本おとぎ噺 』「こぶとり爺さん」

    むかしむかし、ある山里に、優しく働き者のおじいさんがいました。顔に大きなこぶがありましたが、誰に対してもにこやかで、村人にも慕われていました。ある日、薪を取りに山へ入り、夢中になっているうちに日が暮れてしまい、道に迷ってしまいます。木々のざわめきに囲まれた山中、ひとりたたずむおじいさんは、心細げに... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「三冊の本」

    今、宮沢賢治、太宰治、そしてこれから芥川龍之介を読もうとしている。三人とも同じ日本の作家なのに、人生への向き合い方がずいぶん違って見える。宮沢賢治を読んでいると、「今が苦しいなら、少しでも良い方へ変えてみよう」と、外へ向かって歩き出す力を感じる。 宮沢賢治の登場人物たちは、貧しさや厳しい自然の中に... 続きをみる

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  • 41.『江戸小咄』「雷②(かみなり②)」

    ある夏の午後、雷鳴がとどろき始め、町中がざわめいた。 長屋の連中は「こりゃひと雨くるぞ」と洗濯物を取り込んだり、戸を閉めたりと大騒ぎ。そんな中、与太郎が大声で叫んだ。 「こいつは危ねぇ! 尻を隠せ! 雷さまに尻を取られちまうぞ!」 与太郎の言葉に、子どもたちは一斉に尻を押さえて逃げまどい、大人たち... 続きをみる

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  • 95.日本おとぎ噺 「蛸八長者(たこはちちょうじゃ)」

    昔、海辺の村に「蛸八(たこはち)」という、貧しいが正直者の漁師が住んでおった。毎日小舟で沖へ出ては、たこ壺で蛸(たこ)を捕って暮らしていたが、大漁の日はめったにない。それでも蛸八は愚痴ひとつ言わず、村人にも親切に接しておった。 ある日、蛸八が漁をしていると、不思議な金色の光を放つ大きな蛸がたこ壺に... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十七回「貝の火」第1話 子兎ホモイとひばりの親子/全4話

    春の野原で暮らす子兎ホモイは、やさしく素直な心を持つ子でした。ある日、草むらの近くで弱々しい鳴き声を聞き、足を止めます。見ると、小さなひばりの子が困っており、ホモイは放っておけず、そっと近づきました。 ホモイは、こわがるひばりの子を驚かせないよう気をつけながら、やさしく助けました。乱暴なことはせず... 続きをみる

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  • 91.日本おとぎ噺 「みそ買い橋(みそかいばし)」

    江戸のある町に、気立ての良い娘が嫁いだ。娘の婿(むこ)はまじめな男で、いつも「何事も正しく」と心がけていた。ある日、姑(しゅうとめ)から「みそを買ってきておくれ」と言いつけられ、婿は手に壺(つぼ)を持って出かけていった。ところが、行きがけの橋の上で、ふと不安になる。「みその銘柄(めいがら)や量を聞... 続きをみる

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  • 89.日本おとぎ噺 「ぼたんの花とねずみ」

    ある寒い冬の日、山寺に住む和尚は、薪も尽き、食べ物も乏しくなっていた。雪に閉ざされ、下界との往来も断たれ、孤独と飢えの中で、ただ仏に祈るしかない。そんな折、不意に、襖のすき間から一匹の白いねずみが現れた。和尚は驚きながらも、その小さな命に心が和らぎ、話しかけるように語りかけた。 その夜、和尚がうと... 続きをみる

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  • 29.『古典落語』「粗忽長屋(そこつながや)」

    江戸の下町、長屋暮らしの熊さんが浅草観音の帰りに、道端で倒れている死体に出くわす。よく見れば、それはどう見ても長屋の隣人・八五郎にそっくり。「これは一大事だ」と慌てた熊さんは、急いで長屋に戻り、大家を巻き込み「八っつぁんが死んでるぞ!」と騒ぎ立てる。大家も驚き、確認のために皆で浅草へ向かうことに。... 続きをみる

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  • 67.日本おとぎ噺 「耳なし芳一(みみなしほういち)」

    盲目の琵琶法師・芳一(ほういち)は、壇ノ浦の戦いを語る琵琶の名手として知られていた。彼が暮らしていたのは阿弥陀寺という寺で、日々琵琶を奏でながら静かに暮らしていた。ある晩、見知らぬ侍が芳一を訪ねてきて、「我が主が琵琶を聞きたい」と連れ出す。芳一は導かれるまま、侍に手を引かれ、豪奢な御殿のような場所... 続きをみる

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  • 26.『古典落語』「道灌(どうかん)」

    江戸の町。町人の八五郎は、威勢がよくて口も達者だが、どうにも教養がないのが玉に瑕。ある日、隣の若旦那が詠んだ和歌を耳にし、「山吹の花」だの「七重八重」だのと聞いたことのない言葉が並び、ちんぷんかんぷん。だが、やせ我慢も江戸っ子の美徳、「なるほど、なかなか粋な詠みぶりで」とそれらしくうなずいてしまう... 続きをみる

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  • 61.日本おとぎ噺 「河童の雨ごい(かっぱのあまごい)」

    むかし、とある山あいの村が、長い日照りで困っていた。田んぼは干上がり、作物は枯れ、人も家畜も水に飢えていた。村人たちは毎日、山の神に雨ごいをしていたが、一向に雨は降らなかった。ある日、村の古老が「この谷の池には河童(かっぱ)が住んでいる。河童が天に願えば、きっと雨を呼んでくれるはずじゃ」と言った。... 続きをみる

  • 56.日本おとぎ噺 「乞食のくれた手ぬぐい(こじきのくれたてぬぐい)」

    昔、ある村の金持ちの男が、峠道の茶屋で休んでいた。そこへ旅の途中らしき一人の乞食が現れ、「何か食べ物を恵んでくだされ」と頼んだ。男は最初無視しようとしたが、乞食の態度があまりにも丁寧で、言葉も穏やかだったため、つい握り飯を一つ与えた。乞食は深く礼を言い、代わりに一枚の手ぬぐいを差し出した。「この手... 続きをみる

  • 54.日本おとぎ噺 「湖の怪魚(みづうみのかいぎょ)」

    昔、ある村の近くに大きな湖がありました。村人たちはその湖を「神の池」と呼び、決してむやみに入ったり魚を取ったりしませんでした。というのも、昔から「湖には怪しい大魚が住んでいて、人を引きずり込む」という話があったからです。湖に近づいた牛が消えたり、舟が沈んだりする不思議が度々起こり、誰もが湖を恐れて... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「車線」

    私は車を運転していて、どうにも気になることがあります。やたらと道路の左端をなぞるように走る車です。昔の「キープレフト」の名残かもしれませんが、今は中央車線があります。車線の中央を走れば安全なのに、左からの自転車や飛び出しが心配にならないのだろうかと、つい考えてしまいます。 ある日も前の車がずっと左... 続きをみる

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  • 44.日本おとぎ噺 「絵姿女房(えすがたにょうぼ)」

    昔、ある村に若者の絵師が住んでいた。腕は立つが貧しく、妻も子もいなかった。ある日、絵師はふと「理想の女性を絵に描いてみよう」と思い立つ。思いを込めて描いたその女の絵は、優しく微笑む美しい姿だった。絵師は日に日にその絵に惹かれていき、「こんな女房がいたら」と話しかけるようになった。 ある夜、絵師がう... 続きをみる

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  • 1.『江戸小咄』「鹿の子餅」

    ある日のこと、深川あたりに住む商人の男が、久々に江戸の親戚を訪ねることとなった。手土産には名物の「鹿の子餅(かのこもち)」を選ぶ。艶やかでつやつやとしたあずきの粒 が、鹿の子模様に似て見事な仕上がり。男は風呂敷に丁寧に包み、「これは見た目も味も上等、きっと喜ばれるにちがいない」と意気揚々と出かけた... 続きをみる

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  • 45.『古典落語』「居残り佐平次(いのこりさへいじ)」

    吉原の遊郭、春の宵。賑わう花街に現れたのは、どこか身なりも言葉遣いも胡散臭い男・佐平次(さへいじ)。羽振りよく見えるが、実のところ金は持っていない。馴染みの遊女には「今日はツケで頼むよ、明日には払うから」と、涼しい顔。こうして彼は毎晩のように吉原へ出入りし、客のような顔で豪遊していた。 ところがあ... 続きをみる

  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十八回「ひかりの素足」第3話 力尽きる兄弟/6話

    吹雪はさらに激しくなり、一郎と楢夫は進む方角を見失った。雪は膝まで積もり、冷たい風が容赦なく二人の体を打つ。一郎は弟の手を握り、「もう少しだ」と励ましながら歩き続けた。 やがて楢夫は疲れ果て、「もう歩けない」と雪の上へ座り込んだ。一郎は弟を背負おうとしたが、自分の足にも力が残っていなかった。二人の... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十八回「ひかりの素足」第1話 雪山へ向かう一郎と楢夫/6話

    山小屋で目を覚ました一郎は、まだ眠る弟の楢夫を起こした。父は早朝から外で働き、冷えた小屋の火を何度も燃やしてくれていた。兄弟が外へ出ると、青空の下で雪山がまぶしく輝いていた。一郎は、霜焼けで赤くなった楢夫の冷たい手を両手で包み、優しく温めてやった。 朝食の前、山の頂から笛のような風の音が響いた。楢... 続きをみる

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  • 40.『古典落語』「桃太郎(ももたろう)」

    ある夜、町内の隠居の家に若い衆が集まって、昔話を肴に長話。そこへ話題にのぼるのが、誰もが知っている「桃太郎」。ところが隠居、これが気に入らない。「犬がきび団子ひとつで命を賭けるわけがない」と理屈をこね、「鬼退治に行くなら、まずは武士に頼むべきじゃろう」と屁理屈満載。若い衆は「まあまあ、話なんだから... 続きをみる

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  • 93.日本おとぎ噺 「八郎潟の八郎(はちろうがたのはちろう)」

    昔、出羽の国の山奥に、身の丈五丈(ごじょう)もある大男の子どもが生まれた。名を「八郎(はちろう)」という。力持ちで、山を動かし、川をせき止め、百姓の手伝いをすれば田んぼ十枚分も耕せた。だが体が大きすぎるために村人たちと暮らすには不便で、やがて一人山にこもって生きることとなった。 八郎は、もっと自分... 続きをみる

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  • 『粋の極み ・笑いの匠たち』37~39

    37.林家三平(初代) 生年月日大正13年(1924年) 11月30日 没年月日昭和55年(1980年) 9月20日 享年:55歳 初代・林家三平(はやしや さんぺい)は、昭和を代表する爆笑派の落語家であり、寄席やテレビで絶大な人気を誇った名人芸人です。本名は海老名修(えびな おさむ)。父は大正期... 続きをみる

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  • 39.『江戸小咄』「座頭(ざとう)」①

    ある夕暮れ、町の辻にひとりの**座頭(盲目の按摩)**が現れた。杖を頼りに歩む姿に、行き交う町人は振り返る。「またあの座頭かい。声が妙に艶っぽくってな」と、どこか噂めいた口調。座頭は通りかかる人に声をかけ、「ちと揉ませていただけませんか」と頼むが、皆なぜか困ったような笑顔で立ち去っていく。 その晩... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第十七回「貝の火」第4話 失われた宝珠と父の教え/全4話

    狐にそそのかされたホモイは、仲間たちに威張り散らし、ますます乱暴になった。すると「貝の火」は黒く曇り、ついには中で火花が激しく揺れ始める。父は危険を感じ、狐との付き合いをやめて心を改めるよう、もう一度強く諭した。 それでもホモイは父の忠告を聞かず、狐のもとへ向かった。狐と仲間たちは、宝珠の力を利用... 続きをみる

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  • 85.日本おとぎ噺 「天狗のかくれみの(てんぐのかくれみの)」

    昔ある山里に、好奇心旺盛な若者が住んでいた。彼は人一倍、天狗の話に興味を持ち、「天狗のかくれみのを手に入れたい」と日々山へ足を運んでいた。ある日のこと、山中で木陰に座る一人の天狗を見つけた。天狗は赤ら顔に高い鼻、羽団扇を持ち、傍らに黒く輝く一枚の蓑を置いていた。若者は気配を殺し、天狗が眠りに落ちる... 続きをみる

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  • 34.『古典落語』「狸賽(たぬさい)」

    長屋に住む一人の博打打ちの男。つきも運も尽き果て、賽(さい)を振っては外れ目ばかり。暮らしは傾き、財布はすっからかん。ある日、神社の境内で腰を下ろしていたところ、どこからともなく現れた白髪の老人が声をかけてくる。「あんた、よほど運がないようじゃな」。そう言うや、老人は懐から不思議な賽を取り出す。そ... 続きをみる

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  • 35.『江戸小咄』「唐様(からよう)」

    ある町の若旦那、教養が自慢で、漢文や唐詩をすらすらと書くのが得意。長屋の者たちは「唐様の若旦那」とあだ名をつけて、感心半分、からかい半分で見ていた。 ある日、その若旦那が書道の披露として、立派な掛け軸を長屋に見せに来る。「天高く馬肥ゆる秋」など、見事な筆致に皆ため息――だが、意味は誰もよく分からな... 続きをみる

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  • 83.日本おとぎ噺 「にんじんとごぼうとだいこん」

    昔々、にんじん、ごぼう、だいこんの三人が、仲良く暮らしておった。ある日、三人で温泉に行くことになり、村の外れにある湯屋へと連れ立って出かけた。ぽかぽかとした湯にみんな大はしゃぎで、体をきれいにしようと、それぞれ体を洗い始めた。 にんじんはおしゃれで几帳面、しっかりと体を洗って、湯にもじっくり浸かっ... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』 第十三回「グスコーブドリの伝記」第3話 赤ひげの主人と農業の苦労/全6話

    新しい働き口を探して旅を続けたブドリは、広い沼ばたけを持つ赤ひげの主人に出会った。主人はぶっきらぼうながら働き手を求めており、ブドリを農場に置くことにした。ブドリは住む場所と食事を与えられ、今度こそ自分の力で暮らしていこうと懸命に働き始めた。 ブドリの仕事は、沼の水をくみ出し、泥深い土地を耕して作... 続きをみる

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  • 33.『古典落語』「鰻屋(うなぎや)」

    江戸の裏長屋に住む職人風の男、金兵衛。長屋暮らしの気風者であるが、頑固者でもある。ある日、ひとり息子の亀吉が、道すがら漂ってきた香ばしい鰻の蒲焼きの匂いにすっかり魅せられてしまい、「一度でいいから、あのうなぎを食べてみたい」と親にねだる。だが金兵衛は、「あんな贅沢なもの、庶民の口に合うもんじゃねえ... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「団塊の世代」

    私は昭和二十二年生まれ、いわゆる団塊の世代である。戦争が終わって間もないころで、親たちは食べ物も着る物もない時代を懸命に生きていた。行商のおばさんが来れば、子どもたちは後ろをぞろぞろついて歩き、こぼれた豆や菓子を拾って喜んだ。それでも学校はあり、鉛筆一本を大切にしながら、毎日元気に通うことができた... 続きをみる

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  • 33.『江戸小咄』「料理指南所(りょうりしなんどころ)」

    江戸は深川、裏長屋に住む与太郎が、ある日ぽつりと言った。 「オレぁ、剣術や読み書きはからっきしだが、味噌汁なら任せとけ」 近所の者たちは笑ったが、与太郎は本気だという。 「毎朝、味噌の加減で天気も気分もわかるんだ。ちと指南所でも開くかねぇ」 そんな与太郎の思いつきから、「料理指南所」が始まることに... 続きをみる

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  • 76.日本おとぎ噺 「牛方と山んば(うしかたとやまんば)」

    むかしむかし、ある山村に牛方(うしかた)という牛使いの男がおりました。ある日、山奥の町へ薪を売りに出かけ、夕方になって帰る途中、山道で日が暮れてしまいました。あたりは薄暗くなり、牛方は「この先には山んばが出るというが……」と少し不安になりながらも、牛を引いて急ぎました。... 続きをみる

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  • 68.日本おとぎ噺 「イワナの怪(いわなのかい)」

    昔、山奥の村に一人の猟師がおった。ある晩、山の沢で仕掛けを見回っていたところ、大きな岩魚(イワナ)を見つけた。あまりの大きさに驚きつつも、これはめったにない獲物と喜び、家へ持ち帰って焼いて食べようとする。だがその夜、猟師の家のまわりで不気味な足音がし、戸がガタガタと揺れ、恐ろしい唸り声が聞こえてく... 続きをみる

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  • 66.日本おとぎ噺 「おいてけ堀(おいてけぼり)」

    江戸の町はずれ、深川に近い堀端の話。そこには「夜な夜な不思議な声が聞こえる」という噂が立っていた。 ある日、魚釣り好きの男がその堀へ出かけ、見事な鯉を釣り上げる。喜んで帰ろうとすると、突然、背後からしわがれた声が響いた。 「おいてけぇ……おいてけぇ…&he... 続きをみる

  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第七回「狼森と笊森、盗森(おいのもりとざるもり、ぬすともり )」

    昔、岩手山の噴火で生まれた四つの黒い森に囲まれた野原へ、四人の百姓と家族が移り住んできた。百姓たちは森に向かい、畑を耕し、家を建て、火をたき、木をもらってよいかと尋ねる。森は「いいぞお」「ようし」と答えた。人々は丸太小屋を建て、森に守られながら新しい暮らしを始めた。 畑が実り始めた秋、四人の子ども... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第五回「よだかの星」

    よだかは、みにくい顔と弱々しい姿のため、ほかの鳥たちから嫌われていた。特に鷹は、名前に「たか」が入っているのが気に入らないと怒り、名を変えなければ命はないと脅す。よだかは争うこともできず、夕暮れの野原を飛びながら、自分はなぜこんな姿に生まれたのかと悲しんだ。冷たい風の中で、虫を食べて生きる自分の運... 続きをみる

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  • 『粋の極み ・笑いの匠たち』25~27

    25.春風亭一朝 生年月日昭和25年(1925 年)12月10日 没年月日 ご存命 本日 2026年7月19日現在 :75歳 春風亭一朝は、1968年(昭和43年)に五代目春風亭柳朝に入門し、1970年に前座名「朝太郎」として初高座を踏みました。1973年に二ツ目に昇進し、「一朝」と改名。1982... 続きをみる

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  • 63.日本おとぎ噺 「熊と狐(くまときつね)」

    昔、深い山奥に熊と狐が住んでおった。熊は大きな体でどっしり構え、正直でまじめな性格。対して狐はずる賢く、いつも知恵を働かせて楽をして暮らしていた。ある日、食べ物が乏しくなり、二匹は「一緒に食べ物を探そう」と相談する。熊は力仕事を、狐は見張りや策を担当すると決めたのだった。 ある日、熊が重い岩をどか... 続きをみる

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  • 24.『江戸小咄』「屁(へ)」

    長屋に住む若い男・与太郎(よたろう)、ある日ご隠居の家で手伝いをしていた最中、不意に大きな音を立てて屁をこいてしまった。 その場にはご隠居と近所の町人がいて、空気が一瞬ピリつく。顔を赤らめた与太郎は、あわてて言い訳を口にする。 「い、いまのは畳の鳴った音で……」と、とっ... 続きをみる

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  • 53.日本おとぎ噺 「きつね女房(きつねにょうぼう)」

    昔々、ある山里の若者が、山道で倒れている美しい女に出会いました。女は「道に迷っただけ」と言い、若者に助けられて村へと下りてきました。身寄りもないというその女を、若者は家に招き、やがて二人は夫婦となりました。女は働き者で、村の者たちからも評判となり、二人の間には男の子も生まれ、幸せな日々が続きました... 続きをみる

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  • 52.日本おとぎ噺 「座頭の木(ざとうのき)」

    昔、ある村に座頭(ざとう)――目の見えない旅芸人の男がいた。三味線を背負い、村から村へと渡り歩いては、その音色と語りで人々を楽しませていた。ある年の冬のこと、とある山道の茶屋に立ち寄った座頭は、そこで偶然、旧知の村人と出会う。 座頭は村人に「この先の峠道は雪が深くて危ない。泊まっていけ」と勧められ... 続きをみる

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  • 19.『古典落語』「文七元結(ぶんしちもっとい)」

    本所に住む左官の長兵衛(ちょうべえ)は、腕はよいが博打好き。ある日、ついに身代をすっかりすってしまい、女房もあきれ顔。娘のお久(おひさ)は吉原に身売りしようとするが、これを知った長兵衛はさすがに胸を打たれ、「明日には金を持ってくるから」と約束し、金策に走る。ようやく吉原の女将・お駒にすがり、五十両... 続きをみる

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  • 20.『江戸小咄』の「新五左殿(しんござどの)」

    町で評判の武士、新五左衛門殿――略して「新五左殿(しんござどの)」と呼ばれる男。 剣術にすぐれ、立ち居振る舞いも見事で、町娘たちの憧れの的。 町人たちも「新五左殿にゃかなわねぇ」と舌を巻く、粋で気風のいい人物であった。 ある日、新五左殿が長屋の前を通ると、子どもたちが竹刀でチャンバラごっこをしてい... 続きをみる

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  • 47.日本おとぎ噺 「雷さまと桑の木(かみなりさまとくわのき)」

    ある夏の日の午後、村の空がにわかにかき曇り、大きな雷がとどろいた。村人たちは驚いて家に飛び込むが、一人の男だけが畑仕事を続けていた。その男の畑の真ん中には、古びた大きな桑の木があり、男はその木が代々の守り木だと信じていた。 ある夏の日の午後、村の空がにわかにかき曇り、大きな雷がとどろいた。村人たち... 続きをみる

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  • 46.日本おとぎ噺 「小太郎と母龍(こたろうとははりゅう)」

    信州の山深く、小太郎という名の少年がひとり母と暮らしていた。母は物静かで、何かを隠しているような雰囲気をまとっていた。父のことを聞いても「遠い山の神様」としか教えてくれず、少年は不思議に思いながらも、優しい母と山里の生活を続けていた。 ある日、母は小太郎に真実を告げる。「私は龍なのです。もうこの姿... 続きをみる

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