語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たちの人気ブログ記事

  • 「私の与太話」「円安という甘い薬と苦い副作用」

    円安になると、日本の商品は海外から安く見える。自動車などの輸出企業はもうかり、外国人観光客も増える。旅館、飲食店、土産物屋にもお金が落ちる。教科書だけ読めば、円安は日本経済への追い風に見える。 だが、追い風も強すぎれば砂ぼこりになる。日本は燃料、食料、原材料を海外に頼っている。円が安くなれば輸入品... 続きをみる

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  • 55.日本おとぎ噺 「キジも鳴かずば(きじもなかずば)」

    むかしある山里に、まじめで働き者の男が暮らしていた。ある日、山で薪をとっていると、何とも言えぬ悲しげな鳥の声が聞こえてきた。不思議に思って声の方へ行くと、木の枝に傷ついた一羽のキジが鳴いていた。男は哀れに思い、自分のむすび飯をちぎって与え、やさしく手当てをしてやった。 翌日、男が山へ行くと、なんと... 続きをみる

  • 22.『江戸小咄』の「小便(しょうべん)」

    ある日のこと、長屋に住む八五郎(はちごろう)が、小用を足したくなり、裏手の溝(どぶ)へと足を運んだ。 ところが、その日は朝から雨がしとしと降っており、軒下を出てすぐ、足を滑らせて尻もちをつく始末。裾は泥にまみれ、手も冷たい水に浸かってびしょ濡れ。 「こりゃ、ついてねえなあ」とぶつぶつ言いながら、し... 続きをみる

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  • 51.日本おとぎ噺 「旅人馬(たびびとうま)」

    昔、ある村に心優しい馬子(うまご=馬を使う旅人)が住んでいた。 彼の連れていた馬は、年老いて足も弱り、荷を運ぶにも苦労するほどだったが、馬子はけっして手放さず、大切に世話していた。ある日、旅の途中で村人に笑われても、「この馬は家族のようなもの」と言って笑って答えた。 ある晩、峠道で日が暮れ、馬子は... 続きをみる

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  • 50.日本おとぎ噺 「かもとりごんべい」

    むかしむかし、山里に「ごんべえ」という働き者の若者がいました。ごんべえは貧しいながらも明るく、村人たちに好かれていました。ある日、ごんべえは「鴨をたくさん捕まえれば一攫千金」と考え、鴨捕りに出かけることにしました。竹で作った大きな籠を背負い、川辺へと向かいます。 ごんべえは川辺に餌をまいて、鴨たち... 続きをみる

  • 「私の与太話」「我が家の小鳥たち」

    我が家の庭には、朝晩になると小鳥が来る。百均で買った小鳥の餌を小皿に入れて出しておくと、まず現れるのはスズメである。どこで見ているのか、皿を置いた途端に一羽、二羽、三羽と集まり、しまいには四羽も五羽も同じ皿に首を突っ込む。小さな庭が、にわか食堂になる。 そこへムクドリもやって来る。ムクドリは向かい... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「介護施設」

    年金の通知が届いた。「おっ、少し増えている」。ところが通帳を見て首をかしげた。振り込まれた額は思ったほど増えていない。よく見ると介護保険料やら何やらが差し引かれている。働き始めてから何十年も払い続けてきたのに、年金は増えても手取りは増えない。まるでバケツに水を注いでいるのに、底の穴も一緒に大きくな... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「コーヒー」

    このごろテレビで見る「〇〇コーヒー」のコマーシャル、どうも見ていて感心してしまう。うまいこと、ぎりぎりの線を歩いているのである。出てくるのは、たいてい少しぽっちゃりした人。こちらはつい、「これは痩せる話かな」と思ってしまう。ところが、よく見ると、痩せた姿は出てこない。 つまり、体重や脂肪に悩む人へ... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「主治医」

    私はお医者さんとの付き合いが長い。総合病院というところはありがたいもので、一人の先生から紹介状が出ると、腎臓内科、消化器内科、眼科、脳外科と、まるで病院内の名所巡りである。診察券一枚で、体じゅうを各科の先生方に預けて歩くことになる。 ところが、先生が増えると注意も増える。腎臓の先生は「野菜も取りす... 続きをみる

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  • 54.日本おとぎ噺 「湖の怪魚(みづうみのかいぎょ)」

    昔、ある村の近くに大きな湖がありました。村人たちはその湖を「神の池」と呼び、決してむやみに入ったり魚を取ったりしませんでした。というのも、昔から「湖には怪しい大魚が住んでいて、人を引きずり込む」という話があったからです。湖に近づいた牛が消えたり、舟が沈んだりする不思議が度々起こり、誰もが湖を恐れて... 続きをみる

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  • 22.『古典落語』「千早振る(ちはやぶる)」

    八百屋の与太郎が、長屋仲間に頼まれて、お茶屋の娘お花に恋文を届けることになった。しかし与太郎は手紙を届けるのではなく、自分でその恋文の中身を丸暗記して伝えようとする。だが、彼には教養がなく、文中の和歌の意味もまるでわかっていない。おまけに覚え違いも甚だしい。 その和歌というのが、「千早振る 神代も... 続きをみる

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  • 52.日本おとぎ噺 「座頭の木(ざとうのき)」

    昔、ある村に座頭(ざとう)――目の見えない旅芸人の男がいた。三味線を背負い、村から村へと渡り歩いては、その音色と語りで人々を楽しませていた。ある年の冬のこと、とある山道の茶屋に立ち寄った座頭は、そこで偶然、旧知の村人と出会う。 座頭は村人に「この先の峠道は雪が深くて危ない。泊まっていけ」と勧められ... 続きをみる

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  • 53.日本おとぎ噺 「きつね女房(きつねにょうぼう)」

    昔々、ある山里の若者が、山道で倒れている美しい女に出会いました。女は「道に迷っただけ」と言い、若者に助けられて村へと下りてきました。身寄りもないというその女を、若者は家に招き、やがて二人は夫婦となりました。女は働き者で、村の者たちからも評判となり、二人の間には男の子も生まれ、幸せな日々が続きました... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「御朱印」

    御朱印を集め始めたころ、私は半分は旅の記念、半分はスタンプラリーのつもりであった。神社や寺で手を合わせ、帳面を出すと、朱の印と墨の字がさらさらと入る。それだけで、ただの寄り道が、急にありがたい旅になったような気がした。 ところがある寺で、「御朱印はスタンプではありません」と言われた。こちらは帳面を... 続きをみる

  • 23.『江戸小咄』「悔(くやみ)」

    江戸のある町、気立ての良い男・八五郎が、古くからの隣人であった老人の訃報を聞いた。 貧しいながらも人情深い老人で、町内では顔の知れた人物。八五郎は「そりゃあ、行かにゃあならねぇ」と、急いで悔やみに向かうことにした。 だが、着物は普段着のまま、足元も草履で泥まみれ。 それでも八五郎は、「死んじまった... 続きをみる

  • 23.『古典落語』「たらちね」

    江戸の長屋に住む独り者の八五郎。腕は立つが口下手で、女っ気のない暮らしを続けていた。そんなある日、大家から「年頃の良い娘がいる。婿に来てくれぬか」と話が舞い込む。まさか自分に縁談が来ようとは夢にも思わず、最初は戸惑う八五郎だったが、話を聞けば器量も悪くないとのこと。「こりゃあ渡りに船だ」と話を進め... 続きをみる

  • 24.『江戸小咄』「屁(へ)」

    長屋に住む若い男・与太郎(よたろう)、ある日ご隠居の家で手伝いをしていた最中、不意に大きな音を立てて屁をこいてしまった。 その場にはご隠居と近所の町人がいて、空気が一瞬ピリつく。顔を赤らめた与太郎は、あわてて言い訳を口にする。 「い、いまのは畳の鳴った音で……」と、とっ... 続きをみる

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  • 「私の与太話」 「私の名前由来」

    私こと“100ennmegane”は、年を重ねるにつれて目がぼやけ始めました。知り合いに相談すると、「100均の老眼鏡で十分だよ」と言われ、試しに買ってみたところ、新聞も値札も案外よく見える。私はすっかり感心し、「高い眼鏡はいらんな」と得意顔。ところが調子に乗って遠近両用ま... 続きをみる

  • 20.『古典落語』死神(しにがみ)

    ある日、金もなく仕事もなく、死ぬ覚悟を決めた男のもとに、不気味な老人がふと現れる。「お前のような男を待っていた」と言い、男を「死神」と名乗って話し始める。曰く、この世には寿命を迎える人間に付き添う死神がおり、その死神が頭の方に立っていれば命は助かるが、足元に立っていれば助からぬ運命。だが、もし頭に... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「高市さん」

    高市さん、ちょいと聞きますが、二年後に総理の椅子を畳むおつもりですか。消費税を上げるというのは、ただ財布から一円二円を取る話ではない。国民の台所へ手を入れる話で、昔から総理の寿命を縮める薬でございます。 歴代の総理も、消費税にはずいぶん苦労しました。上げると言えば怒られ、上げなければ財源が足りぬと... 続きをみる

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  • 47.日本おとぎ噺 「雷さまと桑の木(かみなりさまとくわのき)」

    ある夏の日の午後、村の空がにわかにかき曇り、大きな雷がとどろいた。村人たちは驚いて家に飛び込むが、一人の男だけが畑仕事を続けていた。その男の畑の真ん中には、古びた大きな桑の木があり、男はその木が代々の守り木だと信じていた。 ある夏の日の午後、村の空がにわかにかき曇り、大きな雷がとどろいた。村人たち... 続きをみる

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  • 『粋の極み ・笑いの匠たち』19~21

    19.三遊亭円窓(さんゆうていえんそう)「5代目」 生年月日昭和13年(1938年)10月10日 没年月日令和5年(2023年)10月13日 享年:86歳 五代目三遊亭円窓(さんゆうてい・えんそう)は、昭和を代表する名人落語家であり、また教育者・文筆家としても活躍した多才な人物です。三遊亭円楽(五... 続きをみる

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  • 56.日本おとぎ噺 「乞食のくれた手ぬぐい(こじきのくれたてぬぐい)」

    昔、ある村の金持ちの男が、峠道の茶屋で休んでいた。そこへ旅の途中らしき一人の乞食が現れ、「何か食べ物を恵んでくだされ」と頼んだ。男は最初無視しようとしたが、乞食の態度があまりにも丁寧で、言葉も穏やかだったため、つい握り飯を一つ与えた。乞食は深く礼を言い、代わりに一枚の手ぬぐいを差し出した。「この手... 続きをみる

  • 『粋の極み ・笑いの匠たち』22~24

    22.三遊亭金馬(さんゆうてい・きんば)「3代目」 生年月日大正14年(1925 年)11月25日 没年月日令和4年(2022年)12月16日 享年:97歳 三遊亭金馬(さんゆうていきんば)(3代目)は、大正14年東京生まれの名人落語家。戦後の混乱期を経て昭和の高度経済成長期に、テレビ・ラジオの普... 続きをみる

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  • 24.『古典落語』「浮世床(うきよどこ)」

    ここは江戸の町角にある、なじみの床屋「浮世床」。町人たちが、髪を整えに来るというより、むしろおしゃべりに来るのが目当て。今日も店には長屋の連中が三々五々集まり、床几(しょうぎ)に腰かけては、世間話や与太話に花を咲かせている。季節は春、外はうららか、店の中にもぽかぽかと陽が差し込む。髷(まげ)を結い... 続きをみる

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  • 49.日本おとぎ噺 「かしき長者(かしきちょうじゃ)」

    昔、ある村にとても貧しい夫婦が住んでいた。日々の暮らしもままならず、ある日、男は生きる望みをかけて都へと出ていくことにした。 途中、道端で一人の年老いた旅人に出会う。旅人は男に、「都で『かしき』というものを探してごらん」とだけ言い残し、姿を消す。男はその言葉を信じて、都で「かしきとは何か」を探し始... 続きをみる

  • 「私の与太話」「逃げる」

    私の嫌いなことは、人のせいにすることである。周りが悪い、親が悪い、時代が悪い、政治が悪い。たしかに世の中には、こちらの力ではどうにもならぬことも多い。けれど、それを全部言い訳にして座り込んでしまえば、自分の足まで人に預けたようなものだ。文句を言う口は元気でも、前へ進む足はだんだん弱っていく。 人の... 続きをみる

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  • 「年寄りの与太話」「仕事が嫌い」

    男はいつも胸を張って言っていた。 「私は実に幸運な人生を送っております」 周囲は「さぞ仕事ができたのでしょう」と感心する。すると男は首を横に振った。 「いえ、仕事はほとんどしておりません」 男は若いころから五回も職を変えている。しかも不思議なことに、辞めた翌日にはもう次の会社で入社の挨拶をしていた... 続きをみる

  • 21.『古典落語』「天狗裁き(てんぐさばき)

    江戸は神田の長屋に住むある男。朝から不機嫌な様子で、何やら思案顔。女房が心配して尋ねても、「いや、なんでもねえ」とつれない返事。ところが、ふとした拍子にうっかり「夢を見てたんだ」と口を滑らせる。女房はそれを聞き逃さず、「どんな夢を見たのか、言っておくれよ」としつこく問い詰める。 男は頑として夢の中... 続きをみる

  • 48.日本おとぎ噺 「大工と鬼六(だいくとおにろく)」

    昔、ある山奥の村に名の知れた腕の良い大工がいた。ある日、その大工が山を越えて寺の橋をかけに行く仕事を請け負うことになったが、橋の工事は難しく、なかなかうまくいかない。困り果てた大工が山の中でため息をついていると、突如として真っ赤な顔の大男が現れた。なんとそれは鬼だった。鬼は「橋を一晩で完成させてや... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「皇室」

    皇室の将来を考えるとき、「伝統を守ること」と「制度として続けること」は、分けて考えた方がよい。今の皇位継承は男系男子に限られ、継承できる方も少ない。皇室全体の人数も減り、若い世代も限られている。このままでは、守るべき伝統があっても、担う人がいなくなる心配がある。 天皇はこれからも、政治権力ではなく... 続きをみる

  • 8. 『古典落語』「鴻池の犬(こうのいけのいぬ)」

    江戸の町に住む町人の男、ある日ふとしたきっかけで一匹の犬と出会う。どうやらこの犬、大阪・鴻池の大店から迷い出てきたらしい。首に巻かれた札に「届けてくれた者には礼金三両」とある。男は目を輝かせ、「こりゃひと稼ぎになる」と意気揚々と犬を連れて旅に出る決意をする。 江戸から大阪までは遠路の道中。男は犬と... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「国旗」

    国会で「国旗を傷つけたら罪にする」と言い出した。そこまでは分かる。ところが話は、「小さく書いたらどうだ」「大きく書いたら損壊か」「すみっこなら落書きか」など、急に習字教室の添削みたいになってきた。国を守る話のはずが、いつの間にか筆の太さと文字の位置の相談である。 そこへ誰かが「では旭日旗はどうなる... 続きをみる

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  • 21.『江戸小咄』の「雪隠(せっちん)」

    長屋暮らしの与太郎(よたろう)、近ごろ読書に目覚めたと、大家に自慢げに話す。 「本ってのは、えれぇもんですねぇ」と言いながら、小脇に抱えていたのは、どこか古びた冊子。大家がちらと覗けば、なんとそれは、雪隠(せっちん)=便所の貼り紙ではないか。 「お前さん、こりゃ“用足し”の... 続きをみる

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  • 20.『江戸小咄』の「新五左殿(しんござどの)」

    町で評判の武士、新五左衛門殿――略して「新五左殿(しんござどの)」と呼ばれる男。 剣術にすぐれ、立ち居振る舞いも見事で、町娘たちの憧れの的。 町人たちも「新五左殿にゃかなわねぇ」と舌を巻く、粋で気風のいい人物であった。 ある日、新五左殿が長屋の前を通ると、子どもたちが竹刀でチャンバラごっこをしてい... 続きをみる

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  • 46.日本おとぎ噺 「小太郎と母龍(こたろうとははりゅう)」

    信州の山深く、小太郎という名の少年がひとり母と暮らしていた。母は物静かで、何かを隠しているような雰囲気をまとっていた。父のことを聞いても「遠い山の神様」としか教えてくれず、少年は不思議に思いながらも、優しい母と山里の生活を続けていた。 ある日、母は小太郎に真実を告げる。「私は龍なのです。もうこの姿... 続きをみる

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  • 45.日本おとぎ噺 「古屋のもり(ふるやのもり)」

    ある夜のこと。村はずれの古びた家に、老夫婦が二人きりで暮らしていた。そこへ嵐が来て、雨がざあざあ降る晩。戸をたたく音に驚いて出てみると、そこには泥だらけの泥棒が。なんとこの古屋に忍び込もうというのだ。だが、家があまりにもぼろくて何も盗るものがないとわかると、泥棒は屋内に入り、火鉢のそばで老夫婦と一... 続きをみる

  • 41.日本おとぎ噺 「梨とり兄弟(なしとりきょうだい)」

    昔々、ある山里に貧しい兄弟が住んでいた。兄は欲深く、弟は心優しい働き者であった。ある年の秋、村の子供たちが「山の向こうに大きな梨の木がある」と話しているのを聞いた兄弟は、「梨を採って売れば、お金になる」と考え、山を越える決心をする。 山奥を進んだ兄弟は、やがて谷底にそびえる見事な梨の木を見つける。... 続きをみる

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  • 18.『日本おとぎ噺』 「たにし長者」

    むかしむかし、ある村に年老いた母と、その一人息子が住んでおりました。ところがこの息子、生まれながらにして人間ではなく、なんと**たにし(田螺)**の姿をしていたのです。母は驚きながらも、「どんな姿でもわが子に変わりはない」と、毎日大事に育てました。 ある日、たにしの子は「おらも、嫁っこがほしい」と... 続きをみる

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  • 44.日本おとぎ噺 「絵姿女房(えすがたにょうぼ)」

    昔、ある村に若者の絵師が住んでいた。腕は立つが貧しく、妻も子もいなかった。ある日、絵師はふと「理想の女性を絵に描いてみよう」と思い立つ。思いを込めて描いたその女の絵は、優しく微笑む美しい姿だった。絵師は日に日にその絵に惹かれていき、「こんな女房がいたら」と話しかけるようになった。 ある夜、絵師がう... 続きをみる

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  • 42.日本おとぎ噺 「ねずみのすもう」

    ある日、山の中に住むおじいさんが山へ柴刈りに行くと、木陰の下で二匹のねずみがすもうをとっていました。よく見ると、一匹はやせ細っていてすぐに投げ飛ばされ、もう一匹は丸々と太ってとても強そうです。不思議に思ったおじいさんは、しばらく様子を見たあと家に戻ります。 その夜、おじいさんはおばあさんに山で見た... 続きをみる

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  • 24.日本おとぎ噺 「わらしべ長者」

    昔、貧しいけれど心のやさしい若者がいた。ある日、観音様にお参りしたところ、「最初に手にしたものを大切に持って歩け」とお告げを受ける。寺を出た彼の手に、たまたま一本の「わらしべ(藁のしべ)」があった。 歩く途中、赤子をあやすために藁のしべを欲しがった女に渡すと、お礼にミカンをもらう。そのミカンは、喉... 続きをみる

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  • 19.『日本おとぎ噺』 「雀とキツツキと山鳩」

    昔々、ある山のふもとの森に、雀(すずめ)、キツツキ、**山鳩(やまばと)**の三羽が仲良く暮らしていました。ある日、「どこかに住むのにちょうどいい場所はないかな」と話し合い、三羽はそれぞれ家を建てることにします。 まずキツツキが、「木を叩くのは得意だぞ」と言って、一生懸命木の中をくりぬいて立派な巣... 続きをみる

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  • 4.『古典落語』「しわい屋(しわいや)」

    昔、江戸の町に「しわい屋(しつこい性格の男)」とあだ名される商人がいた。何事につけても細かく、ケチで、くどい。商売相手を何度も値切り、交渉に時間をかけ、挙げ句には「少しでも得をせねば損」と信じて疑わぬ頑固者。周囲の者は相手をするのも疲れる始末。そんなある日、このしわい屋が、町内の馴染みの植木屋に声... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「よいとまけの歌」

    土木現場の朝。母は泥にまみれ、重い綱を引いて働いている。周囲の男たちに交じり、汗を流しながら、ただ一人の子を食べさせるために歯を食いしばる。掛け声は朝の空に響く。「エンヤーコーラ、エンヤーコーラ」。子どもはその姿を遠くから見て、恥ずかしさと寂しさを胸に抱く。 学校では、母の仕事をからかわれる。子ど... 続きをみる

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  • 13.『古典落語』「のめる」

    江戸の町、酒好きで知られる八五郎が、長屋仲間に「おれは酒にめっぽう強い」と吹聴する。誰もが「八っつぁんはのめる(=呑める)」と太鼓判を押すほどの酒豪だ。ある日、ご隠居が「本当にどれだけ呑めるのか、一度試してみたいもんだねぇ」と呟いたのがきっかけで、皆の前で“のめる”実力を披... 続きをみる

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  • 8.『江戸小咄』「挑灯(ちょうちん)」

    ある晩のこと、江戸の裏町。若い男が、暗がりの道をふらりと歩いていた。ちょうど町の辻にさしかかると、向こうから提灯の明かりが近づいてくる。「おや、誰か来るな」と男は立ち止まり、様子を見る。 その提灯を持っていたのは、隣町で評判の乱暴者・権六。喧嘩早くて、ひとたび怒らせれば手がつけられぬ。男は身を引こ... 続きをみる

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  • 5.『江戸小咄』「鞠」

    春の夕暮れ、長屋の裏手で近所の子どもたちが手鞠(てまり)遊びに興じていた。歌に合わせてぽんぽんと鞠が弾み、笑い声が路地に響く。そこへ通りかかったのは、隣町のご隠居。子どもらの様子を微笑ましく見守るも、ふと一つの鞠が転がって彼の足元へ。 ご隠居、器用にその鞠を手に取り、子どもたちに返すかと思いきや、... 続きをみる

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  • 7.『日本おとぎ噺 』「ぶんぶく茶釜」

    むかしむかし、ある寺に住む和尚さまが、山で傷ついたタヌキを見つけました。和尚さまはそのタヌキを寺に連れて帰り、手当てをしてやります。タヌキはやがて元気になり、恩返しがしたいと強く思いました。 タヌキはある日、寺に古くなった茶釜があるのを見つけ、「自分が化けて芸をすれば、お金が手に入るかもしれぬ」と... 続きをみる

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  • 6.『日本おとぎ噺』 「たのきゅう」

    昔々、芸で身を立てる若者「たのきゅう」という旅芸人がおりました。彼は村から村へと旅をしながら、人々に唄や踊りを披露し、食べ物や宿を恵んでもらっていました。顔には笑顔を絶やさず、どこへ行っても人気者でした。 ある日、山道を歩いていると、急に大きな狸が姿を現しました。「お主、芸ができるそうじゃな。わし... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「兵器」

    ウクライナで壊れたロシアの武器を調べたら、中から日本製の電気部品がぞろぞろ出てきた。メーカーは驚いて、「そんな所で働いているとは聞いておりません」と頭を下げる。部品にも転職の自由があるらしい。 「当社は武器用に輸出した覚えはありません。民生品として売っただけです」と言う。なるほど、米を売って握り飯... 続きをみる

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  • 19.『古典落語』「文七元結(ぶんしちもっとい)」

    本所に住む左官の長兵衛(ちょうべえ)は、腕はよいが博打好き。ある日、ついに身代をすっかりすってしまい、女房もあきれ顔。娘のお久(おひさ)は吉原に身売りしようとするが、これを知った長兵衛はさすがに胸を打たれ、「明日には金を持ってくるから」と約束し、金策に走る。ようやく吉原の女将・お駒にすがり、五十両... 続きをみる

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  • 36.日本おとぎ噺 「しょじょ寺の狸ばやし」

    むかしむかし、武蔵の国に「しょうじょじ(証城寺)」という古いお寺がありました。ある秋の夜、和尚(おしょう)さんが一人、本堂で晩酌を楽しんでいました。夜も更け、虫の音が響く中、和尚はふと思いつき、「こんな夜に狸が踊りに来るという話があるが、どうせ迷信だろう」と笑って一人言をこぼしました。 そのとき、... 続きをみる

  • 15.『江戸小咄』「蜜柑(みかん)」

    ある冬の日のこと。貧しい長屋に住む八五郎(はちごろう)、体調を崩した幼い娘のために何か滋養のあるものをと、町中を歩き回る。寒空の下、売り声が聞こえてきた。「みかん、みかん〜」と威勢のいい声。娘が蜜柑を食べたがっていたのを思い出し、懐の小銭を握りしめて、八百屋の露店に立ち寄る。 だが、手持ちの銭では... 続きをみる

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  • 14.『江戸小咄』「剣術指南所(けんじゅつしなんしょ)」

    江戸の町の裏手に、ひっそりと佇む一軒の剣術指南所があった。看板には「一刀流指南」とあり、師範の政五郎(まさごろう)は齢五十を越すが、今も竹刀の音高らかに稽古をつけていた。腕は確かと評判ながら、最近は門弟も少なく、ひとりの若者が通うのみ。町人たちは「もう時代じゃねえ」と囁くも、政五郎は黙々と日々を鍛... 続きをみる

  • 34.日本おとぎ噺 「ちょうふく山の山んば」

    昔、ちょうふく山のふもとの村に、あるおばあさんが住んでいました。ある日、町へ織った布を売りに行こうと山道を越えていると、山の途中で突然天気が悪くなり、雷雨に見舞われます。困ったおばあさんが雨宿りできる場所を探していると、奥深い林の中に一軒の古びた家を見つけます。そこで「もしや…&he... 続きをみる

  • 32.日本おとぎ噺 「力太郎(ちからたろう)」

    むかし、ある村に年老いた夫婦がいた。ふたりは貧しいながらも仲睦まじく暮らしていたが、子どもがいないのが長年の悩みだった。ある日、婆さまが垢(あか)だらけの体を洗いながら、「この垢で子ができたらいいのに」とつぶやいた。すると、その垢から人の形をした赤ん坊が現れた。「おお、こりゃ力太郎じゃ!」と名づけ... 続きをみる

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  • 31.日本おとぎ噺 「龍の淵(りゅうのふち)」

    むかし、山奥の村に、大きな淵(ふち)がありました。村人たちは「龍の淵」と呼び、決して近づきませんでした。というのも、その淵には、龍が棲んでいるという古い言い伝えがあったからです。ある年の夏、淵のそばの田んぼで農作業をしていた若者が、ふと水面に美しい光を見つけました。それはまるで龍の鱗のように、きら... 続きをみる

  • 11.『古典落語』「一目上がり(ひとめあがり)」

    江戸の長屋裏にある賭場では、博打打ちたちがひしめき合っていた。丁か半か、サイコロの音が夜の静けさに響く。そんな中、ある若者が現れ、最初の勝負で見事に「一目上がり(出目が一で勝ち)」を決める。「こりゃ縁起がいい」と周囲も盛り上がり、彼は次々と勝ちを重ねていく。 若者は日を重ねるごとに勝ち続け、「一目... 続きをみる

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  • 11.『江戸小咄』「蕣(あさがお)」

    ある町の裏店に住む若い娘、およしは、毎朝欠かさず庭に咲く蕣(あさがお)を眺めるのを楽しみにしていた。短命なその花を愛おしみ、夜明けとともに起きては、咲いたばかりの花に声をかけ、水をやっては手を合わせていた。その姿は、近所の者の目にも「風流な娘」と映っていた。 ある日、裏長屋の表に住む職人・新八がふ... 続きをみる

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  • 10.『江戸小咄』「馬鹿娘(ばかむすめ)」

    江戸は下町、夕暮れどき。ある商家に、ちょいとばかしとろい娘がおりまして、近所の者は「いい娘だけど、ちとぬけてる」と噂していた。年頃も過ぎたが、見合いの話は来ては立ち消え。親も頭を悩ませていた。 ある日、町内で火事があり、人々は大騒ぎ。娘は「火事だ!火事だ!」と叫びながら、店先にあった大福帳を抱えて... 続きをみる

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  • 27.日本おとぎ噺 「貧乏神と福の神」

    むかしむかし、ある村に正直者の男が住んでいた。貧しくとも愚痴ひとつ言わず、毎日コツコツ働いて暮らしていた。ある晩、男の家に奇妙な客が現れる。それは「貧乏神」と名乗るやせ細った男だった。 「ここに居候させてくれ」と頼まれた男は、あっさりと了承し、「お前も腹が減っておるのか、まあ食っていけ」と笑って団... 続きをみる

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  • 22.日本おとぎ噺 「塩ふきうす」

    昔々、あるところに仲の良い兄弟が住んでいました。しかし、あるとき兄は欲深くなり、弟の持ち物を取り上げ、弟を家から追い出してしまいました。弟は何も持たずに、貧しい生活を余儀なくされますが、心の優しい男でした。 ある日、弟は山で困っている老人を助けました。老人はそのお礼に「塩をふき出す不思議なうす」を... 続きをみる

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  • 『粋の極み ・笑いの匠たち』7~9

    7.桂米朝(かつらべいちょう)「3代目」 生年月日:昭和2年(1927年)11月6日 没年月日:平成27年(2015年)3月19日 享年:87歳 桂米朝(かつらべいちょう)3代目は、上方落語を代表する名人で、本名は中川清(なかがわ きよし)。昭和戦後の荒廃期から、上方落語の復興に尽力し、多くの古典... 続きをみる

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  • 7. 『古典落語』「初天神(はつてんじん)」

    正月も明けて、江戸の町はのどかな陽気に包まれていた。ある町内のご隠居、ひと息ついて茶をすするところへ、ふらりと息子・金坊(きんぼう)が現れる。「なァ、ご隠居、初天神に連れてってよ」。ご隠居、ひとしきり渋るものの、孫に甘くては敵わない。「わかった、行こう。ただし、今日は“何も買わぬ&rd... 続きをみる

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  • 15.『日本おとぎ噺 』「カチカチ山」

    むかしむかし、ある山里に心優しいおじいさんとおばあさんが住んでいました。 ある日、おじいさんは畑を荒らすタヌキを捕まえます。「悪さばかりするんじゃない」と注意し、家へ持ち帰ります。 おじいさんはタヌキを縄で縛り、「後で山へ返してやろう」と言い残して山仕事へ向かいます。 ところがタヌキは油断したおば... 続きをみる

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  • 4.『江戸小咄』「煙草入」

    ある日、長屋の男・茂兵衛が、懐から見事な革の煙草入れを取り出した。細工も見事、金具も上等。隣人の徳さんが「おい茂さん、それは粋な一品だねえ」と感心する。茂兵衛、鼻を高くして「ええ、吉原帰りにふと見つけてね、つい衝動買いで」と得意気に語る。 ところがそれを見た熊五郎が、「へぇ、いいもん持ってるじゃね... 続きをみる

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  • 11.『日本おとぎ噺 』「しっぽの釣り」

    むかしむかし、ある冬の日。あたり一面は雪に覆われ、冷たい風が吹きつける季節のこと。お腹を空かせたキツネが、とぼとぼと雪道を歩いていると、向こうからやってきたサルに声をかけられます。 「おい、キツネや。魚が食いたいなら、いい方法があるぞ」 サルはニヤニヤ笑いながら、川の氷に穴をあけて、しっぽを入れて... 続きをみる

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  • 10.『日本おとぎ噺』 「豆つぶころころ」

    むかしむかし、ある村に、ずぼらで怠け者な嫁が住んでいた。ある日、姑に言われて豆を煮ることになったが、ついウトウトして火加減を忘れてしまい、鍋の中の豆が煮えすぎて、豆つぶたちは勢いよく鍋から飛び出してしまった。「こりゃたまらん!」と豆つぶたちは叫び、ころころと転がって台所から外へと逃げていった。 こ... 続きをみる

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  • 8.『日本おとぎ噺』 「火男」

    昔々、ある村に、火を操る力を持った不思議な男が住んでいました。その男は「火男」と呼ばれ、彼が現れると、どんな寒い日でも周囲が暖かくなり、火を使って村人たちを助けていました。最初はその力をありがたく思っていた村人たちも、次第に火男が自分の思い通りに火を使い始めたことを恐れるようになります。 ある日、... 続きをみる

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  • 4.『日本おとぎ噺』 「舌切り雀」

    むかしむかし、心やさしいおじいさんと、意地悪なおばあさんが住んでおりました。 ある日、おじいさんはけがをした小さな雀を見つけ、家へ連れて帰って手当てをしました。雀は日に日に元気になり、ちゅんちゅんと懐いて、まるで家族のようになっていきました。 ところがある日、おじいさんが留守の間に、雀が干してあっ... 続きをみる

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  • 「私の与太話」「世論調査」

    現代の世論調査とは、いったい誰に聞いているのだろう。電話、ネット、調査票の郵送、訪問調査。名を聞けばいろいろあるが、我が家には郵送も訪問も来たことがない。世論という大きな声の中に、我が家の声はどうも混じっていないらしい。 電話アンケートはたまに来るのかもしれないが、知らない番号は出ないことにしてい... 続きをみる

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  • 19.『江戸小咄』「田舎者(いなかもの)」①

    ある日の夕暮れ、江戸の町にひとりの田舎者がやって来た。 浅草から上野を回り、物見遊山に心を躍らせながら、粋な町人たちの行き交う姿にいちいち感心していた。 「江戸はなんと華やかなことか」と、彼は目を丸くして歩き回る。 ふと目に入ったのは、店先で職人が器用に飴細工を作る光景。田舎者は感嘆の声をあげる。... 続きをみる

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  • 43.日本おとぎ噺 「三枚のお札」

    ある山寺に、元気で少しやんちゃな小僧さんがいました。ある日、和尚さんから山へキノコ採りを頼まれた小僧は、「山には山姥(やまんば)がいるから気をつけなさい」と忠告されます。念のため、和尚さんは三枚のお札を渡し、「困ったときに唱えれば助けてくれる」と教えます。小僧は「へっちゃら!」と笑いながら山へ向か... 続きをみる

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  • 17.『古典落語』「たちきり」

    吉原通いが日課だった若旦那・清三郎(きよさぶろう)は、馴染みの遊女・お久(おひさ)との関係に終止符を打たれてしまう。理由は、「他の大店に身請けされることが決まったから」とのこと。すっかり気落ちした清三郎は、それ以来、飯も喉を通らず、昼も夜も布団の中でうつぶせたまま。心配した番頭がご隠居に相談し、何... 続きをみる

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  • 16.『江戸小咄』「医案(いあん)」

    長屋の裏手に住む与太郎、ある朝から腹が痛いと顔をしかめる。隣のご隠居が心配して見舞うと、「昨夜の豆腐が悪かったのかも」と与太郎。だが様子がどこか芝居がかっている。ご隠居、「お前、医者にかかったことはあるかい?」と問うと、「へぇ、なしでさぁ。医者は高ぇし、薬も苦ぇし」と苦笑い。 だが、痛みが引かぬと... 続きをみる

  • 38.日本おとぎ噺 「一休さん(いっきゅうさん)」

    昔、京都のとある寺に、一風変わった小坊主がいました。その名は一休(いっきゅう)。賢く、いたずら好きで、何よりも「理屈より心」を大切にする少年でした。ある日、寺の和尚が「この橋は渡るべからず」と札を立てた橋を見物に出かけます。見張り役の坊主たちは、誰も橋を渡れないように警戒していました。 そこへ現れ... 続きをみる

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  • 37.日本おとぎ噺 「鉢かつぎ姫(はちかつぎひめ)」

    昔、ある国に美しく優しい姫が生まれましたが、幼くして母親を亡くしてしまいます。母は死ぬ間際に、姫の身を守るために「誰にもこの鉢を外してはならぬ」と言い残して、姫の頭に鉢をすっぽりと被せました。それ以来、姫は「鉢かつぎ姫」と呼ばれるようになりました。 成長した姫は、鉢をかぶったままでも心の美しさがに... 続きをみる

  • 『粋の極み ・笑いの匠たち』13~15

    13.古今亭今輔(ここんていいますけ)「6代目」 生年月日昭和45年(1970年)7月30日 没年月日 ご存命 2026年6月21日現在:満55歳 六代目 古今亭今輔(本名:水口直樹)は、昭和45年(1970年)7月30日生まれ、群馬県富岡市出身の落語家です。東海大学工学部卒業後、平成6年(199... 続きをみる

  • 35.日本おとぎ噺 「養老の滝(ようろうのたき)」

    むかし、美濃の国(現在の岐阜県)に、親思いの若者が住んでいた。父は病で寝たきりとなり、働けなくなっていたが、息子は文句も言わず、山で薪をとり、貧しいながらも二人で慎ましく暮らしていた。 ある日、息子はいつものように山へ入ると、森の奥から不思議な香りがただよってきた。不思議に思って近づくと、岩の間か... 続きをみる

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  • 12.『古典落語』「厩火事(うまやかじ)」

    八五郎の女房・おとよが、最近どうにも様子がおかしい。ふとんを並べても背を向け、口も利かない。八五郎は困り果て、長屋のご隠居に相談に行く。ご隠居は「女というものは火のようなもの」と説き、おとよの心の内を探るよう諭す。そしてこう助言する――「まずは気持ちを確かめてみなされ」と。江戸の裏長屋、ご隠居の知... 続きをみる

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  • 28.日本おとぎ噺 「うばすて山」

    昔々、ある村に、年老いた人々を捨てなければならぬという悲しい掟がありました。村では口減らしのため、六十を超えた親は山へ捨てられる運命でした。 ある日、素朴な心を持つ一人の青年が、病を抱える年老いた母を背負い、涙ながらに山道を登っていきました。母は道中、「ここを右に曲がると村に戻れる」とか「この木を... 続きをみる

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  • 26.日本おとぎ噺 「ききみみ頭巾」

    昔、ある旅の僧が山の中を歩いていると、夕暮れにさしかかり、あたりはすっかり暗くなってしまった。仕方なく森の中で夜を明かすことにした僧は、大きな木の根元に腰を下ろし、風をしのいでいた。すると、木の上から奇妙な声が聞こえてくる。「今日の坊主は太ってるぞ」「今夜はうまそうだな」。その声は、木の上に集まっ... 続きをみる

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  • 9.『江戸小咄』「浪人(ろうにん)」①

    時は江戸の町暮れどき、辻々には提灯の灯がゆらめく頃。ある浪人が、世の荒波にもまれつつ、食うや食わずの暮らしをしておった。武士の誇りを胸に抱きながらも、刀を売り、酒に頼り、今や路地裏の長屋暮らし。隣近所も、物静かなその浪人を、どこか気の毒に思いながら、遠巻きに見ていた。 そんな折、長屋の婆さまが風邪... 続きをみる

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  • 7.『江戸小咄』「盗人(ぬすっと)」①

    夜も更け、長屋の一軒に泥棒が忍び込んだ。家主は目を覚ますが、寝たふりをして様子を窺う。部屋の隅でごそごそ音がする。「さて、何を盗ってゆくやら」と心で思いながら、家主はそっと耳を澄ませる。 ところが、盗人は戸棚や箪笥を探っても、何も見つからぬ様子。ため息まじりに「こりゃ貧乏長屋もいいとこだ」とぼやく... 続きをみる

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  • 20.『日本おとぎ噺』 「かぐや姫」

    昔、竹取の翁(おきな)が山で竹を取っていたところ、不思議に光る竹を見つける。切ってみると、なんと中から小さな女の子が現れた。翁は驚きつつも喜び、女の子を連れて帰り、妻とともに育てることに。やがて娘は美しい少女へと成長し、「かぐや姫」と名づけられた。 かぐや姫の美しさは都中に広まり、多くの貴族が求婚... 続きをみる

  • 16.『日本おとぎ噺』 「天福地福」

    昔むかし、ある山里に「天福(てんぷく)」という名の、やさしく気立てのよい男が住んでおった。天福は貧しいながらも正直者で、山の薪を拾っては町で売り、母とふたりでつましく暮らしていた。ある日、山道で迷った旅の僧に出会い、持っていた団子を差し出し、道案内までしてやった。僧は深く感謝し、「よいことがあるじ... 続きをみる

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  • 『粋の極み ・笑いの匠たち』4~6

    4.桂三木助(かつらみきすけ)「3代目」 生年月日:大正12年(1923年)7月9日 没年月日:昭和58年(1983年)1月14日 享年:59歳 三代目桂三木助(かつら みきすけ)は、東京出身の名人落語家で、江戸落語の正統を継ぐ実力派。初代三木助の孫弟子で、五代目古今亭志ん生に入門、のちに三代目三... 続きをみる

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  • 5.『古典落語』「こんにゃく問答(こんにゃくもんどう)」

    ある日、江戸の寺に居候している一人の若い坊主が、街道筋のこんにゃく屋に立ち寄る。商いの合間にちょいと一休みと、坊主と世間話に花が咲くうち、話題は仏教に。「仏とは何か?」とふざけて尋ねたこんにゃく屋に、坊主は気の利いた答えも出せず、赤っ恥。周囲に笑われ、「坊主のくせに問答もできねえとは」と冷やかされ... 続きをみる

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  • 6.『江戸小咄』「俄道心」

    ある日、江戸の町に住む熊五郎という男が、長屋の裏手で日向ぼっこをしていた。そこへ通りがかった隠居が、「この世は儚いもんだ」とつぶやいたのがきっかけで、熊五郎の胸に仏道の種が芽生える。 「そうさなァ、俺もそろそろ悟りの道ってやつを考えてみるか」と、俄かに道心を起こした熊五郎は、急に酒も博打もやめると... 続きをみる

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  • 13.『日本おとぎ噺 』「夢を買う」

    むかしむかし、山里に一人の貧しい男が暮らしていました。薪を割って売っては、わずかな銭を得るだけの暮らし。着るものも粗末で、毎日の食事もままなりません。それでも男は明るく、「いつか大きな幸せが訪れる」と信じていました。ある晩、男はふしぎな夢を見ます。夢の中で、立派な屋敷に住み、庭に咲く花を愛でながら... 続きをみる

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  • 12.『日本おとぎ噺』 「雪女」

    昔むかし、山奥の村に、薪を取って暮らす茂作(もさく)と巳之吉(みのきち)という親子がいた。ある年の冬、二人は山小屋に泊まり、吹雪を避けることになった。夜半、恐ろしいほどの風雪の中、扉が音もなく開き、そこへ真っ白な着物をまとい、青白い顔をした美しい女が現れた。 彼女は茂作の枕元に立ち、吐息ひとつで彼... 続きをみる

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  • 9. 『日本おとぎ噺 』「桃太郎」

    むかしむかし、あるところに、仲睦まじく暮らすおじいさんとおばあさんがおりました。おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に出かける、そんな穏やかな日々。ある日、おばあさんが川で洗濯をしていると、「どんぶらこ、どんぶらこ」と流れてくる大きな桃を見つけました。「まあ、なんと大きな桃じゃこと!」と... 続きをみる

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  • 『粋の極み ・笑いの匠たち』1~3

    1.桂歌丸(かつらうたまる)「8代目」 生年月日:昭和11年(1936年)8月14日 没年月日:平成30年(2018年)7月2日 享年:81歳 横浜市中区真金町の生まれ。初名は椎名巌(しいな いわお)。幼少より芸に親しみ、昭和26年、五代目古今亭今輔に入門し「古今亭今児」を名乗る。のち、桂米丸門下... 続きをみる

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  • 2. 『古典落語』「時そば(ときそば)」

    ある冬の夜更け、江戸の町。男が屋台の蕎麦屋に近づき、「そば、ひとつくんな」と声をかける。寒さもあってか、屋台の湯気がありがたく感じられる。蕎麦屋は「へい、いらっしゃい」と応じ、男にそばを出す。男は器用にすすりながら、実にうまそうに食べる。周囲の人間も思わず見とれるほどの食べっぷりだ。 そばを食べ終... 続きをみる

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  • 5.『日本おとぎ噺』 「さるかに合戦」

    昔、働き者のカニが道でおにぎりを見つけました。そこへずる賢いサルがやってきて、「柿の種をあげるから交換しよう」と言います。カニは迷った末に交換を承諾。家に帰って種をまくと、やがて芽が出て大きな柿の木に育ちました。 秋になり柿の実がたくさん実りました。木に登れないカニはサルに収穫を頼みます。サルは木... 続きをみる

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  • 2. 『江戸小咄』「桃太郎」

    ある町内に、子ども好きで評判の長屋の爺(じい)さんがいた。名は八兵衛。日がな一日、近所の子らに昔話を聞かせるのが日課で、とりわけ「桃太郎」の話は大人気。鬼ヶ島へ行くくだりでは、子どもたちも刀を振るまねをして大騒ぎ。「よっ、桃太郎!」なんて声も飛ぶ。八兵衛は得意げに話を続けるが、その内容は少々変わっ... 続きをみる

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  • 3.『日本おとぎ噺 』「八つ化け頭巾」

    むかし、旅好きの若者がおりました。ある日、山道を歩いていると、見知らぬ茶屋がぽつんと立っており、美しい女主人がひとりで切り盛りしていました。若者はふと心を惹かれ、茶を所望します。女主人は静かに笑いながら、「これを被れば、どこでも自由に行けましょう」と、一枚の頭巾を若者に手渡します。それは、姿を隠し... 続きをみる

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  • 1.『古典落語』「寝床(ねどこ)」

    旦那衆の中でも、義太夫好きで知られる呉服屋の旦那。ある日、番頭や手代たちを座敷に呼びつけ、「今晩は義太夫を一席聴かせる」と高らかに宣言する。商売の話かと思いきや、義太夫の披露。だが、使用人たちは気が重い。なにせ旦那の義太夫は、音程は外れ、節回しも乱れ、耳にするのが苦痛なほど。「またあの『寝床』か&... 続きをみる

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  • 2.『日本おとぎ噺 』「笠地蔵」

    昔々、雪深い山里に、心優しいおじいさんとおばあさんが暮らしていました。ふたりはとても貧しく、年の瀬が迫っても正月の準備もままなりません。 ある朝、おじいさんは「少しでも銭に替えられれば」と、家にあった手作りの笠を六つ持って町へ売りに出かけます。 町では誰も笠を買ってくれず、おじいさんはがっかりして... 続きをみる

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