語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

45.日本おとぎ噺 「古屋のもり(ふるやのもり)」

100えんメガネ

ある夜のこと。村はずれの古びた家に、老夫婦が二人きりで暮らしていた。そこへ嵐が来て、雨がざあざあ降る晩。戸をたたく音に驚いて出てみると、そこには泥だらけの泥棒が。なんとこの古屋に忍び込もうというのだ。だが、家があまりにもぼろくて何も盗るものがないとわかると、泥棒は屋内に入り、火鉢のそばで老夫婦と一緒に雨宿りを始めた。



と、そのとき天井の上から「ギイッ」と音がした。「なんだ?」と顔を見合わせる三人。「ふるやのもりじゃ…」と老人がつぶやく。泥棒も、婆さんも「ふるやのもりって何だ?」と青ざめる。が、誰も正体を知らず、勝手に「恐ろしい怪物に違いない!」と怯えだす。



「逃げよう!」と泥棒はまず飛び出す。老夫婦も続いて古屋を飛び出し、皆、転びながら逃げていく。逃げる途中も「ふるやのもりが来るぞ!」と叫びあい、村の方へ走り去る。すると、実は屋根裏にいたのは、猫だった。屋根の木がきしんで音を立てただけだったのだ。



朝になり、村人たちが集まり「ふるやのもりとは何だ?」と噂するが、結局それが何なのか誰にもわからなかった。そしてその後、「ふるやのもり」は、村の子どもたちをおどかす言葉として語り継がれていったという。