『宮沢賢治・光と風の物語』第十七回「貝の火」第4話 失われた宝珠と父の教え/全4話
狐にそそのかされたホモイは、仲間たちに威張り散らし、ますます乱暴になった。すると「貝の火」は黒く曇り、ついには中で火花が激しく揺れ始める。父は危険を感じ、狐との付き合いをやめて心を改めるよう、もう一度強く諭した。

それでもホモイは父の忠告を聞かず、狐のもとへ向かった。狐と仲間たちは、宝珠の力を利用して好き勝手に振る舞おうとする。ホモイが得意げに「貝の火」を掲げた瞬間、宝珠は激しく震え、赤黒い光を放って音を立てた。

突然、貝の火は砕け散り、その破片がホモイの目を傷つけた。輝かしい宝を失ったばかりか、ホモイは目が見えなくなってしまう。狐や仲間たちは助けようともせず逃げ去り、残されたホモイは、自分の慢心と過ちを悔やんで泣き続けた。

父は傷ついたホモイを背負い、静かに家へ連れ帰った。そして、宝を誇る心よりも、善い行いを続ける心こそ大切なのだと教えた。ホモイは父の背で涙を流しながら、失った光の意味を悟る。貝の火は消えたが、その教えは心に深く残った。

このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。