ある夏の日の午後、村の空がにわかにかき曇り、大きな雷がとどろいた。村人たちは驚いて家に飛び込むが、一人の男だけが畑仕事を続けていた。その男の畑の真ん中には、古びた大きな桑の木があり、男はその木が代々の守り木だと信じていた。

ある夏の日の午後、村の空がにわかにかき曇り、大きな雷がとどろいた。村人たちは驚いて家に飛び込むが、一人の男だけが畑仕事を続けていた。その男の畑の真ん中には、古びた大きな桑の木があり、男はその木が代々の守り木だと信じていた。

数日後、再び激しい雷雨がやってくる。今度は男の畑に雷が一発も落ちず、周囲だけがぬかるむ中、その桑の木の周りだけがカラリと乾いていた。不思議に思った村人たちに男が「雷さまを助けたんだ」と語ると、皆は口々に「ありがたい木だ」と感心する。

それからというもの、その桑の木は「雷よけの木」として大事にされ、村人は落雷のたびにそこへ集まって祈るようになった。木も大きく育ち、雷さまと男の縁は、代々語り継がれていったという。
















