語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

92.日本おとぎ噺 「はなたれ小僧さま」

100えんメガネ

昔々、ある村の貧しい百姓が山の奥で薪を刈っていると、小さなお地蔵さまがぽつんと立っていた。ただの石像かと思いきや、その鼻からは絶えず鼻水が垂れている。百姓は「これは珍しいお地蔵さんだ」と笑いながらも、丁寧に拭いてあげた。すると突然、お地蔵さまが目を開け、「ありがとう」とつぶやく。驚いた百姓だったが、感謝されたのが嬉しくて、また鼻を拭いてあげる。



お地蔵さまは「毎日鼻を拭いてくれたら、必ず福を授けよう」と言う。百姓はそれを信じ、毎日欠かさず通った。すると不思議なことに、薪は重ねても減らず、家には米や味噌が自然と増えていた。近所の者たちは「なんであんな貧乏百姓が急に豊かになったんだ?」と怪しみ始める。



その噂を聞きつけた欲深い隣の百姓が、「俺も拭いてやる!」とお地蔵さまのところへ出かける。しかし彼は、鼻を拭くどころか「福を寄こせ!」と無理やりお地蔵さまを家に担いで帰ってしまう。ところが家に着くと、お地蔵さまはずっしりと重くなり、地面に根を張ったように動かなくなる。しまいには鼻水がとめどなく噴き出し、家中が水浸しに。



結局、隣の百姓は懲りて地蔵を山に戻す。元の百姓は変わらず優しくお地蔵さまの鼻を拭き続け、末永く幸せに暮らしたという。村人たちもそれを見て、「欲張らず、素直な心が福を呼ぶんだな」と語り伝えた。