語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

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『宮沢賢治・光と風の物語』第十七回「貝の火」第2話 貝の火の輝きと森の評判/全4話

100えんメガネ

ホモイが「貝の火」を家へ持ち帰ると、父母はその美しい宝に驚いた。玉は赤や青、金色の光を放ち、まるで小さな炎が貝の中で燃えているようだった。父は、正しい心を失えば光も失われると教え、大切に扱うよう諭した。

貝の火の評判は、たちまち森中へ広がった。狐や鹿、小鳥たちが次々とホモイの家を訪れ、珍しい宝を一目見ようと集まった。皆から褒められたホモイはうれしくなり、胸を張って玉を見せた。貝の火は、この日も澄んだ美しい光を放っていた。

評判が高まるにつれ、動物たちはホモイを特別な者のように扱い始めた。道を譲り、丁寧に挨拶し、ホモイの言葉に従う者まで現れた。初めは戸惑っていたホモイも、次第に自分が森で一番偉くなったような気持ちになり、皆の視線を楽しむようになった。

父は、得意そうなホモイの様子を見て、宝の力を自分の力と取り違えてはならないと静かに戒めた。しかしホモイは、まだその言葉の重さを理解できなかった。貝の火は美しく輝いていたが、その奥には、わずかに揺らぐような光が見え始めていた。