『宮沢賢治・光と風の物語』第十七回「貝の火」第1話 子兎ホモイとひばりの親子/全4話
春の野原で暮らす子兎ホモイは、やさしく素直な心を持つ子でした。ある日、草むらの近くで弱々しい鳴き声を聞き、足を止めます。見ると、小さなひばりの子が困っており、ホモイは放っておけず、そっと近づきました。

ホモイは、こわがるひばりの子を驚かせないよう気をつけながら、やさしく助けました。乱暴なことはせず、相手の命を大切にしようとする気持ちでいっぱいでした。ひばりの子はようやく落ち着き、空を見上げて親を呼ぶように鳴きました。

やがて親ひばりが飛んできて、無事なわが子の姿を見て安心します。そして、助けてくれたのがホモイだと知ると、深く感謝しました。親ひばりは、ホモイの親切でまっすぐな心をたたえ、この出来事をただのお礼では終わらせまいと考えます。

親ひばりは、ホモイの善い行いへの贈り物として、不思議な宝「貝の火」を授けました。その宝は、持ち主の心が正しければ美しく輝くといいます。ホモイは驚きながらも大切に受け取り、胸をときめかせました。こうして物語は、ふしぎな宝を得たホモイの新しい始まりへ続きます。

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