語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

41.日本おとぎ噺 「梨とり兄弟(なしとりきょうだい)」

100えんメガネ

昔々、ある山里に貧しい兄弟が住んでいた。兄は欲深く、弟は心優しい働き者であった。ある年の秋、村の子供たちが「山の向こうに大きな梨の木がある」と話しているのを聞いた兄弟は、「梨を採って売れば、お金になる」と考え、山を越える決心をする。



山奥を進んだ兄弟は、やがて谷底にそびえる見事な梨の木を見つける。大きくて甘い実がたわわに実り、兄は夢中で梨をもぎはじめる。「これで金持ちだ!」と喜ぶ兄は、弟の忠告も聞かず、枝に乗って高い所の実まで採ろうとする。



すると突然、木が唸るような音を立てて揺れ、兄は空中に投げ出されて谷底に落ちてしまう。弟は驚き、急いで駆け下りるが、兄は梨の木に抱かれるように倒れていた。弟は兄を抱きしめ、「欲深さを悔い改めてください」と涙ながらに祈る。



やがて兄は目を覚まし、弟にすがって泣き出す。「もう欲ばったことはしない」と誓った兄。ふたりは少しの梨を分け合って持ち帰り、村の人々と共に食べたという。梨の甘さと兄の改心の話は、いつまでも語り継がれた。