「私の与太話」「国旗」
国会で「国旗を傷つけたら罪にする」と言い出した。そこまでは分かる。ところが話は、「小さく書いたらどうだ」「大きく書いたら損壊か」「すみっこなら落書きか」など、急に習字教室の添削みたいになってきた。国を守る話のはずが、いつの間にか筆の太さと文字の位置の相談である。

そこへ誰かが「では旭日旗はどうなる」と言い出した。日の丸か、昔の国旗か、壊れた日の丸か、ただの派手な旗か。議場の空気が一瞬止まる。日の丸は国旗、旭日旗は自衛隊旗などの系統。ところが名前に「日」が入るので、話がややこしい。まるで親戚の集まりで、同じ苗字の人を全部家族扱いするようなものだ。

さらに議論は広がる。「菊の紋はどうだ」「応援旗はどうだ」「弁当箱の日の丸はどうだ」。しまいには梅干しを真ん中に置いた白飯まで心配になってくる。これを箸で崩したら国旗損壊か。醤油をかけたら汚損か。食べたら証拠隠滅か。国会の議論が、だんだん昼飯の作法に近づいていく。

結局、決めるなら「国旗とは日の丸」とはっきり書けばよい。旭日旗は国旗ではなく、軍旗・自衛隊旗の系統で別物。そこをぼかすから、旗の話が模様の話になり、模様の話が弁当の話になる。国を大事にする気持ちは分かるが、まず条文を大事にしてほしい。落ちを申せば、国旗より先に、議論が損壊している。

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