「私の与太話」「世論調査」
現代の世論調査とは、いったい誰に聞いているのだろう。電話、ネット、調査票の郵送、訪問調査。名を聞けばいろいろあるが、我が家には郵送も訪問も来たことがない。世論という大きな声の中に、我が家の声はどうも混じっていないらしい。

電話アンケートはたまに来るのかもしれないが、知らない番号は出ないことにしている。ネットアンケートも見た覚えがない。郵便受けにもそれらしい封筒はない。つまり、調査する側が避けているのか、こちらが避けているのか、どちらにしても縁がない。

それでテレビを見ると、「世論はこうです」と堂々と数字が出る。だが返事をする家、電話に出る人、ネットで答える人だけの声なら、ずいぶん偏っているのではないか。黙っている人、出ない人、面倒くさい人の世論は、どこへ行ったのだろう。

考えてみれば、我が家は調査票も来ず、訪問員も来ず、電話も無視し、ネットも見つけられない。これでは世論から完全に行方不明である。世間では「国民の声」と言うが、我が家だけは別扱い。落ちを申せば、世論調査にも留守番電話が必要だ。

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