語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

28.日本おとぎ噺 「うばすて山」

100えんメガネ

昔々、ある村に、年老いた人々を捨てなければならぬという悲しい掟がありました。村では口減らしのため、六十を超えた親は山へ捨てられる運命でした。
ある日、素朴な心を持つ一人の青年が、病を抱える年老いた母を背負い、涙ながらに山道を登っていきました。母は道中、「ここを右に曲がると村に戻れる」とか「この木を越えたら湧き水がある」と、息子が戻れるよう道を教え続けました。



山に着いた青年は、母を捨てることができず、泣きながら「すまぬ、母上」と謝りました。けれども母は静かにうなずき、微笑んで「よくここまで背負ってくれた。ありがとな」と言いました。
しかし青年の心は張り裂けそうで、とうとう決心して、母を連れて山を下り、自宅の納屋に隠してこっそりと世話をすることにしたのです。



その後、村では殿様から難題が出されます。「灰で縄をなえよ」「一本の棒で曲がり角を作れ」など、どれも村人たちには解けぬ謎ばかり。村全体が困り果てました。
青年はこっそり母に相談します。母は柔らかな声で答えを教えてくれ、その知恵によって村人たちは難題を次々と解決し、殿様も感心します。



やがて殿様は「この村には、なぜこんなに賢い者がいるのか」と尋ね、青年はすべてを正直に話しました。殿様は深く感動し、「年寄りを捨てるなど、とんでもない。以後その掟を廃止せよ」と命じました。
こうして村には再び親子の笑顔が戻り、老いも若きも支え合って生きる世の中となったのです。