語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

2.『日本おとぎ噺 』「笠地蔵」

100えんメガネ

昔々、雪深い山里に、心優しいおじいさんとおばあさんが暮らしていました。ふたりはとても貧しく、年の瀬が迫っても正月の準備もままなりません。
ある朝、おじいさんは「少しでも銭に替えられれば」と、家にあった手作りの笠を六つ持って町へ売りに出かけます。

町では誰も笠を買ってくれず、おじいさんはがっかりして帰る途中、道ばたに雪をかぶった六体の地蔵さまに出会います。
「こんな雪の中ではお寒かろう」と、売れなかった笠を地蔵さま一人ひとりに丁寧にかぶせ、最後の一体には自分の頭巾をかぶせてあげました。手を合わせ、「どうぞよい年を」と一礼し、帰路につきます。

その夜、おばあさんに今日の出来事を話していると、外から鈴の音とともに不思議な足音が近づいてきます。戸を開けると、そこにはなんと地蔵さまたちが米俵や餅、野菜、反物などを背負って現れたのです。
「これは恩返しじゃ」と言わんばかりに、静かに荷を下ろし、再び雪の中へ消えていきました。

老夫婦は目を潤ませながら、心から感謝し、いただいた品々で新年を迎えました。ふたりは「欲をかかず、人にやさしくすれば、きっと良いことがある」と語り合い、地蔵さまへの感謝を忘れずに、静かで幸せな正月を過ごしたのでした。