5.『日本おとぎ噺』 「さるかに合戦」
昔、働き者のカニが道でおにぎりを見つけました。そこへずる賢いサルがやってきて、「柿の種をあげるから交換しよう」と言います。カニは迷った末に交換を承諾。家に帰って種をまくと、やがて芽が出て大きな柿の木に育ちました。

秋になり柿の実がたくさん実りました。木に登れないカニはサルに収穫を頼みます。サルは木に登り、熟した柿を食べるばかりで、硬い柿や皮を投げつけてカニを傷つけてしまいます。ついにカニは重傷を負ってしまいます。

傷を負ったカニはやがて死に、その子どもたちは母の仇を討つ決意をします。臼(うす)、栗、蜂、牛のふん(糞)などが仲間となり、サルの家へ乗り込む作戦を立てます。皆の知恵と工夫が合わさり、仕返しの準備は整いました。

サルが帰宅し囲炉裏にあたると、熱い栗が弾けてやけどを負い、蜂が襲い、臼が上から落ちてきます。最後に滑って転び、牛の糞に顔を突っ込む羽目に。サルはこらしめられ、以後悪事をやめ、子ガニたちは母の仇を果たして満足するのでした。

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