語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

12.『日本おとぎ噺』 「雪女」

100えんメガネ

昔むかし、山奥の村に、薪を取って暮らす茂作(もさく)と巳之吉(みのきち)という親子がいた。ある年の冬、二人は山小屋に泊まり、吹雪を避けることになった。夜半、恐ろしいほどの風雪の中、扉が音もなく開き、そこへ真っ白な着物をまとい、青白い顔をした美しい女が現れた。
彼女は茂作の枕元に立ち、吐息ひとつで彼を凍え死なせると、次に巳之吉に近づいたが、若さを惜しんで「今夜のことは誰にも話すな」と言い残し、雪のように消えた。

巳之吉は父を失った悲しみと恐怖を胸に抱えながら村へ戻り、誰にもあの夜の話をしなかった。数年後、彼は**美しい女・お雪(ゆき)**と出会い、結婚する。お雪は心やさしく働き者で、ふたりの間には何人もの子どもが生まれ、幸せな日々が続いた。

ある夜、巳之吉はお雪に、ふとしたことからあの雪女の夜の話をしてしまう。するとお雪の表情が突然凍りつき、静かに立ち上がって言った。
「それを話さぬと約束したのに……私はあの夜の雪女です。人の世にとどまるには、あなたが黙っていてくれることが条件だったのに……」
涙を浮かべ、お雪は最後にこう言い残した――「もし子どもたちに悪いことをしたら、雪となって戻ってくるからね」。

お雪は子どもたちにそっと布団をかけると、ふわりと消えるように姿を消した。その後、どれほど探しても彼女は見つからなかった。だが、村人の間では、雪の降る夜、巳之吉の家の近くに白い影が立つのを見たという者もいたという。
そして巳之吉は、子どもたちを立派に育て、二度と雪女の話を口にすることはなかったそうな──。