語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

2026年7月のブログ記事

  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第二回「銀河鉄道の夜」

    貧しい家で病気の母を支えながら、活版所で働く少年ジョバンニは、学校でも孤独を感じていた。星祭りの夜、友人たちが川へ行くなか、彼は一人で町外れの丘へ登る。草の上に身を横たえ、天の川を見上げていると、風が吹き、空からまばゆい光が降り注いだ。気がつけば、ジョバンニは星空を走る列車の中にいた。向かいの席に... 続きをみる

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  • 25.『古典落語』「転宅(てんたく)」

    長屋住まいの一人の男、名を熊五郎(くまごろう)という。元は大泥棒だが、今は「足を洗った」と言い張り、昼から酒をあおる日々。そんな熊五郎のもとへ、昔の盗人仲間が訪ねてくる。「いい家を見つけたんだが、お前の“嗅覚”を借りたい」と誘うのだ。 狙うは、大店(おおだな)で隠居した老夫... 続きをみる

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  • 『宮沢賢治・光と風の物語』第一回「風の又三郎」

    九月一日、谷川沿いの小さな学校へ、高田三郎という赤い髪の少年が転校してきた。見慣れぬ洋服を着て、どこか町の子らしい三郎を、生徒たちは遠巻きに眺める。その日、外では激しい風が吹いていた。嘉助たちは、三郎こそ風の神の子「又三郎」ではないかとささやき始める。 三郎は村の子どもたちと野原を走り、谷川で遊び... 続きをみる

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  • 25.『江戸小咄』「文盲(もんもう)」

    江戸の町は、今日もにぎやか。魚河岸の威勢のいい掛け声に、行商の笛の音。町角の長屋には、職人と商人がひしめき合い、子供たちは表でゴロゴロ遊んでいる。そんな町に住むのが、熊さんという大工。腕は確かだが、読み書きはちと苦手。もっとも、江戸っ子は理屈よりも気っ風が大事ときてるから、あまり気にしちゃいない。... 続きをみる

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  • 57.日本おとぎ噺 「大沼池の黒竜(おおぬまいけのこくりゅう)」

    昔、信州(しんしゅう)の山奥に「大沼池(おおぬまいけ)」という大きな池があった。池の水は深く青く、どこまでも澄んでいたが、村人たちはこの池を恐れていた。ある晩、池から空へと黒い雲が湧き上がり、雷鳴とともに何かが天に昇っていったという。不吉な噂が村に広がり、「池には黒竜が棲む」と言い伝えられるように... 続きをみる

  • 『粋の極み ・笑いの匠たち』22~24

    22.三遊亭金馬(さんゆうてい・きんば)「3代目」 生年月日大正14年(1925 年)11月25日 没年月日令和4年(2022年)12月16日 享年:97歳 三遊亭金馬(さんゆうていきんば)(3代目)は、大正14年東京生まれの名人落語家。戦後の混乱期を経て昭和の高度経済成長期に、テレビ・ラジオの普... 続きをみる

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  • 56.日本おとぎ噺 「乞食のくれた手ぬぐい(こじきのくれたてぬぐい)」

    昔、ある村の金持ちの男が、峠道の茶屋で休んでいた。そこへ旅の途中らしき一人の乞食が現れ、「何か食べ物を恵んでくだされ」と頼んだ。男は最初無視しようとしたが、乞食の態度があまりにも丁寧で、言葉も穏やかだったため、つい握り飯を一つ与えた。乞食は深く礼を言い、代わりに一枚の手ぬぐいを差し出した。「この手... 続きをみる

  • 24.『古典落語』「浮世床(うきよどこ)」

    ここは江戸の町角にある、なじみの床屋「浮世床」。町人たちが、髪を整えに来るというより、むしろおしゃべりに来るのが目当て。今日も店には長屋の連中が三々五々集まり、床几(しょうぎ)に腰かけては、世間話や与太話に花を咲かせている。季節は春、外はうららか、店の中にもぽかぽかと陽が差し込む。髷(まげ)を結い... 続きをみる

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  • 55.日本おとぎ噺 「キジも鳴かずば(きじもなかずば)」

    むかしある山里に、まじめで働き者の男が暮らしていた。ある日、山で薪をとっていると、何とも言えぬ悲しげな鳥の声が聞こえてきた。不思議に思って声の方へ行くと、木の枝に傷ついた一羽のキジが鳴いていた。男は哀れに思い、自分のむすび飯をちぎって与え、やさしく手当てをしてやった。 翌日、男が山へ行くと、なんと... 続きをみる

  • 24.『江戸小咄』「屁(へ)」

    長屋に住む若い男・与太郎(よたろう)、ある日ご隠居の家で手伝いをしていた最中、不意に大きな音を立てて屁をこいてしまった。 その場にはご隠居と近所の町人がいて、空気が一瞬ピリつく。顔を赤らめた与太郎は、あわてて言い訳を口にする。 「い、いまのは畳の鳴った音で……」と、とっ... 続きをみる

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  • 54.日本おとぎ噺 「湖の怪魚(みづうみのかいぎょ)」

    昔、ある村の近くに大きな湖がありました。村人たちはその湖を「神の池」と呼び、決してむやみに入ったり魚を取ったりしませんでした。というのも、昔から「湖には怪しい大魚が住んでいて、人を引きずり込む」という話があったからです。湖に近づいた牛が消えたり、舟が沈んだりする不思議が度々起こり、誰もが湖を恐れて... 続きをみる

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  • 23.『古典落語』「たらちね」

    江戸の長屋に住む独り者の八五郎。腕は立つが口下手で、女っ気のない暮らしを続けていた。そんなある日、大家から「年頃の良い娘がいる。婿に来てくれぬか」と話が舞い込む。まさか自分に縁談が来ようとは夢にも思わず、最初は戸惑う八五郎だったが、話を聞けば器量も悪くないとのこと。「こりゃあ渡りに船だ」と話を進め... 続きをみる

  • 53.日本おとぎ噺 「きつね女房(きつねにょうぼう)」

    昔々、ある山里の若者が、山道で倒れている美しい女に出会いました。女は「道に迷っただけ」と言い、若者に助けられて村へと下りてきました。身寄りもないというその女を、若者は家に招き、やがて二人は夫婦となりました。女は働き者で、村の者たちからも評判となり、二人の間には男の子も生まれ、幸せな日々が続きました... 続きをみる

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  • 23.『江戸小咄』「悔(くやみ)」

    江戸のある町、気立ての良い男・八五郎が、古くからの隣人であった老人の訃報を聞いた。 貧しいながらも人情深い老人で、町内では顔の知れた人物。八五郎は「そりゃあ、行かにゃあならねぇ」と、急いで悔やみに向かうことにした。 だが、着物は普段着のまま、足元も草履で泥まみれ。 それでも八五郎は、「死んじまった... 続きをみる

  • 52.日本おとぎ噺 「座頭の木(ざとうのき)」

    昔、ある村に座頭(ざとう)――目の見えない旅芸人の男がいた。三味線を背負い、村から村へと渡り歩いては、その音色と語りで人々を楽しませていた。ある年の冬のこと、とある山道の茶屋に立ち寄った座頭は、そこで偶然、旧知の村人と出会う。 座頭は村人に「この先の峠道は雪が深くて危ない。泊まっていけ」と勧められ... 続きをみる

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  • 22.『古典落語』「千早振る(ちはやぶる)」

    八百屋の与太郎が、長屋仲間に頼まれて、お茶屋の娘お花に恋文を届けることになった。しかし与太郎は手紙を届けるのではなく、自分でその恋文の中身を丸暗記して伝えようとする。だが、彼には教養がなく、文中の和歌の意味もまるでわかっていない。おまけに覚え違いも甚だしい。 その和歌というのが、「千早振る 神代も... 続きをみる

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  • 51.日本おとぎ噺 「旅人馬(たびびとうま)」

    昔、ある村に心優しい馬子(うまご=馬を使う旅人)が住んでいた。 彼の連れていた馬は、年老いて足も弱り、荷を運ぶにも苦労するほどだったが、馬子はけっして手放さず、大切に世話していた。ある日、旅の途中で村人に笑われても、「この馬は家族のようなもの」と言って笑って答えた。 ある晩、峠道で日が暮れ、馬子は... 続きをみる

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  • 22.『江戸小咄』の「小便(しょうべん)」

    ある日のこと、長屋に住む八五郎(はちごろう)が、小用を足したくなり、裏手の溝(どぶ)へと足を運んだ。 ところが、その日は朝から雨がしとしと降っており、軒下を出てすぐ、足を滑らせて尻もちをつく始末。裾は泥にまみれ、手も冷たい水に浸かってびしょ濡れ。 「こりゃ、ついてねえなあ」とぶつぶつ言いながら、し... 続きをみる

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  • 50.日本おとぎ噺 「かもとりごんべい」

    むかしむかし、山里に「ごんべえ」という働き者の若者がいました。ごんべえは貧しいながらも明るく、村人たちに好かれていました。ある日、ごんべえは「鴨をたくさん捕まえれば一攫千金」と考え、鴨捕りに出かけることにしました。竹で作った大きな籠を背負い、川辺へと向かいます。 ごんべえは川辺に餌をまいて、鴨たち... 続きをみる

  • 『粋の極み ・笑いの匠たち』19~21

    19.三遊亭円窓(さんゆうていえんそう)「5代目」 生年月日昭和13年(1938年)10月10日 没年月日令和5年(2023年)10月13日 享年:86歳 五代目三遊亭円窓(さんゆうてい・えんそう)は、昭和を代表する名人落語家であり、また教育者・文筆家としても活躍した多才な人物です。三遊亭円楽(五... 続きをみる

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  • 49.日本おとぎ噺 「かしき長者(かしきちょうじゃ)」

    昔、ある村にとても貧しい夫婦が住んでいた。日々の暮らしもままならず、ある日、男は生きる望みをかけて都へと出ていくことにした。 途中、道端で一人の年老いた旅人に出会う。旅人は男に、「都で『かしき』というものを探してごらん」とだけ言い残し、姿を消す。男はその言葉を信じて、都で「かしきとは何か」を探し始... 続きをみる

  • 21.『古典落語』「天狗裁き(てんぐさばき)

    江戸は神田の長屋に住むある男。朝から不機嫌な様子で、何やら思案顔。女房が心配して尋ねても、「いや、なんでもねえ」とつれない返事。ところが、ふとした拍子にうっかり「夢を見てたんだ」と口を滑らせる。女房はそれを聞き逃さず、「どんな夢を見たのか、言っておくれよ」としつこく問い詰める。 男は頑として夢の中... 続きをみる

  • 48.日本おとぎ噺 「大工と鬼六(だいくとおにろく)」

    昔、ある山奥の村に名の知れた腕の良い大工がいた。ある日、その大工が山を越えて寺の橋をかけに行く仕事を請け負うことになったが、橋の工事は難しく、なかなかうまくいかない。困り果てた大工が山の中でため息をついていると、突如として真っ赤な顔の大男が現れた。なんとそれは鬼だった。鬼は「橋を一晩で完成させてや... 続きをみる

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  • 21.『江戸小咄』の「雪隠(せっちん)」

    長屋暮らしの与太郎(よたろう)、近ごろ読書に目覚めたと、大家に自慢げに話す。 「本ってのは、えれぇもんですねぇ」と言いながら、小脇に抱えていたのは、どこか古びた冊子。大家がちらと覗けば、なんとそれは、雪隠(せっちん)=便所の貼り紙ではないか。 「お前さん、こりゃ“用足し”の... 続きをみる

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  • 47.日本おとぎ噺 「雷さまと桑の木(かみなりさまとくわのき)」

    ある夏の日の午後、村の空がにわかにかき曇り、大きな雷がとどろいた。村人たちは驚いて家に飛び込むが、一人の男だけが畑仕事を続けていた。その男の畑の真ん中には、古びた大きな桑の木があり、男はその木が代々の守り木だと信じていた。 ある夏の日の午後、村の空がにわかにかき曇り、大きな雷がとどろいた。村人たち... 続きをみる

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  • 20.『古典落語』死神(しにがみ)

    ある日、金もなく仕事もなく、死ぬ覚悟を決めた男のもとに、不気味な老人がふと現れる。「お前のような男を待っていた」と言い、男を「死神」と名乗って話し始める。曰く、この世には寿命を迎える人間に付き添う死神がおり、その死神が頭の方に立っていれば命は助かるが、足元に立っていれば助からぬ運命。だが、もし頭に... 続きをみる

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  • 46.日本おとぎ噺 「小太郎と母龍(こたろうとははりゅう)」

    信州の山深く、小太郎という名の少年がひとり母と暮らしていた。母は物静かで、何かを隠しているような雰囲気をまとっていた。父のことを聞いても「遠い山の神様」としか教えてくれず、少年は不思議に思いながらも、優しい母と山里の生活を続けていた。 ある日、母は小太郎に真実を告げる。「私は龍なのです。もうこの姿... 続きをみる

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  • 20.『江戸小咄』の「新五左殿(しんござどの)」

    町で評判の武士、新五左衛門殿――略して「新五左殿(しんござどの)」と呼ばれる男。 剣術にすぐれ、立ち居振る舞いも見事で、町娘たちの憧れの的。 町人たちも「新五左殿にゃかなわねぇ」と舌を巻く、粋で気風のいい人物であった。 ある日、新五左殿が長屋の前を通ると、子どもたちが竹刀でチャンバラごっこをしてい... 続きをみる

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  • 45.日本おとぎ噺 「古屋のもり(ふるやのもり)」

    ある夜のこと。村はずれの古びた家に、老夫婦が二人きりで暮らしていた。そこへ嵐が来て、雨がざあざあ降る晩。戸をたたく音に驚いて出てみると、そこには泥だらけの泥棒が。なんとこの古屋に忍び込もうというのだ。だが、家があまりにもぼろくて何も盗るものがないとわかると、泥棒は屋内に入り、火鉢のそばで老夫婦と一... 続きをみる