語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

「私の与太話」「御朱印巡り①」

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御朱印巡りの途中、山あいの小さなお寺へ立ち寄った。ところが山門は閉まり、本堂にも庫裏にも人の気配がない。無住寺とは聞いていたが、せっかく来たので、近くの家を訪ねて事情を聞くことにした。



近所の方は、「寺の書類や印は公民館で預かっている」と教えてくれた。しかも親切にも、一緒に公民館まで案内してくださった。戸棚や引き出しを開け、御朱印帳に使う印を皆で探し始めた。



騒ぎを聞きつけたのか、区長さん、世話役さん、元役員さんまで次々に集まってきた。「これは寺印だ」「いや、そちらは回覧板用だ」と、御朱印一つに公民館が臨時の寺務所になった。ようやく印が見つかり、丁寧に押していただいた。



私は何度も頭を下げ、皆さんの親切に感謝した。御朱印帳には寺の印が一つ増えたが、そのために集まった人数は、住職よりずっと多かった。無住寺でいただいた御朱印なのに、押してくださったのは、ほとんど村総出であった。


83.日本おとぎ噺 「にんじんとごぼうとだいこん」

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昔々、にんじん、ごぼう、だいこんの三人が、仲良く暮らしておった。ある日、三人で温泉に行くことになり、村の外れにある湯屋へと連れ立って出かけた。ぽかぽかとした湯にみんな大はしゃぎで、体をきれいにしようと、それぞれ体を洗い始めた。



にんじんはおしゃれで几帳面、しっかりと体を洗って、湯にもじっくり浸かった。すると体がぽかぽかして赤くなった。だいこんは肌が白く、ゆっくり湯に浸かって、さっぱりときれいになった。そしてごぼうはというと、「あちぃのは苦手だ」と言って、体をちょっとだけ水で流すと、さっさと湯屋を出てしまった。



三人は湯屋から出たあと、それぞれの姿を見てびっくりした。「おや、にんじんはまっかっか」「だいこんはしろっぽけ」「ごぼうは、きったなーいままじゃないか!」と大笑い。けれども三人とも、「これが自分らしい姿さ」と、気にする様子もなかった。



こうして、にんじんは赤、ごぼうは黒、だいこんは白になったという。それぞれの色には、あのときの温泉の入り方が関係しているという話。今でも台所では、三人が並んで料理に使われながら、仲良く笑い合っているそうな。


『宮沢賢治・光と風の物語』 第十五回「水仙月の四日」第4話 命を守った赤い毛布/全4話

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激しい吹雪が過ぎた朝、雪原に倒れていた子どもは、遠くから聞こえる人の声に気づいて目を開いた。体の上には赤い毛布が掛かり、その周囲には雪童子が集めた柔らかな雪が風よけのように積もっていた。子どもは寒さに震えながらも、まだ生きていた。



雪の上に立てられた木の枝を見つけた村人たちは、その近くに倒れている子どもへ駆け寄った。大人は子どもを抱き起こし、赤い毛布で体をしっかり包んだ。凍えた手には、まだわずかな温かさが残っている。村人たちは声を掛け合い、急いで家へ運ぶことにした。



子どもが助けられる様子を、雪童子は遠くの雪丘から静かに見守っていた。雪婆んごに知られれば叱られるかもしれない。それでも、命が守られたことがうれしかった。村人たちが子どもを連れて去ると、雪童子は誰にも気づかれないまま、白い風の中へ姿を消した。



暖かな家で介抱された子どもは、やがて元気を取り戻した。なぜ柔らかな雪に守られ、誰が目印の枝を立てたのかは、誰にも分からなかった。ただ、命をつないだ赤い毛布を見るたび、子どもは吹雪の中で感じた不思議な優しさを思い出した。雪原には、雪童子の足跡だけが淡く残っていた。


36.『江戸小咄』「薪屋(まきや)」

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寒風吹きすさぶ冬の朝。長屋の与太郎は、大家の指図で薪を買いに行くことに。だが金は一文も渡されず、「勘定は“つけ”で頼め」とのこと。「つけだなんて、ちょいと気が引けるな」と与太郎は呟きつつも、仕方なく薪屋へ向かう。



薪屋の店先では、主人がせっせと薪を束ねていた。与太郎は恐る恐る、「あの、長屋の与太ですけど、薪を十束、つけで……」と頼む。主人は渋い顔をしながらも、「あいよ、十束ね」と受け入れる。与太郎はほっとした顔で、「さすが、薪屋の旦那は気前がいい」と感心する。



ところが、与太郎が店を出ようとしたとき、ふと気づく。「あれ? “つけ”って、いつ払うんで?」と主人に尋ねると、薪屋はにやりと笑って答える。「あっしの“つけ”は、“月”のことだ。来月の“つけ”に、払いな」
与太郎はぽかんとしつつ、「なんだ、“つけ”って、月のことか! てっきり“帳面に書く”ことかと思ってた」と妙に感心する。



長屋に戻った与太郎、薪をどさりと降ろして一言。「薪屋の旦那、月がつくような顔してたけど、ほんとに“月”でやんした!」
大家や近所の者たちは、あきれつつも笑いながら、「こいつの頭じゃ、“つけ”の意味も変わっちまう」と茶化す。
――江戸の町には、知恵と笑いが薪のように積み重なっていたのでござんす。


GPT師匠の三題噺「猛暑、地震、台風」

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連日の猛暑で、私は「命を守るためだ」と冷房を強くし、冷蔵庫にはアイスと冷たい飲み物を詰め込んだ。妻は電気代の明細を見ながら、「その食欲まで冷やせませんか」と言う。私は聞こえないふりをして、二本目のアイスに手を伸ばした。



そこへ小さな地震が来た。私は慌てて非常持出袋を点検し、水、懐中電灯、乾パンを詰めた。念のため羊羹とせんべいも加えると、妻が全部取り出した。「避難袋ではなく、おやつ袋になっています」。私は乾パンだけ残して、少し寂しくなった。



今度は台風が近づいた。私は雨戸を閉め、植木鉢を片づけ、風呂に水をためた。準備万端と胸を張ると、妻は庭を指さした。私の日除け帽子と洗濯物が風に舞っていた。私は暴風の中へ飛び出し、帽子より先に下着を追いかけた。



猛暑には冷房、地震には非常袋、台風には雨戸。これで災害対策は完璧だと思った。すると妻が家計簿を開き、「冷房代、非常食代、飛ばされた洗濯物代を防災費から引きます」と宣言した。猛暑も地震も台風も怖いが、わが家で最も警戒すべきは、月末の家計簿である。