語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

33.日本おとぎ噺 「猿地蔵(さるじぞう)」

100えんメガネ

昔、貧しいが心の優しいおじいさんと、おばあさんが山里に住んでいました。ある冬の日、おじいさんは山へ薪を取りに行きましたが、大雪で道に迷ってしまいます。寒さに震えていると、ふと目の前に古びた地蔵さまが現れました。おじいさんはその地蔵に「助けてください」と手を合わせ、しばらくそばに座って雪をしのぎました。



夜になると、山奥から猿の群れが現れました。彼らは不思議と人語を解し、おじいさんに「地蔵を大事にした者には福がある」と言って、食べ物や金銀財宝を与えてくれたのです。朝になると、猿たちは跡形もなく消えていました。おじいさんは荷物を背負って、無事に帰ることができました。



村に帰ったおじいさんは、村人にその話をしました。それを聞いた欲張りなおじさんが「俺も宝をもらってやる」と言って、わざと地蔵の前で寝たふりをしました。するとまた猿たちが現れたのですが、おじさんは「宝をよこせ」と怒鳴ってしまいます。猿たちは驚き、怒って、おじさんに木の実を投げつけて追い払ってしまいました。



その後、おじいさんは手に入れた財を使って村の人たちに分け与え、地蔵を立派に建て直しました。村人たちは地蔵さまへの感謝の心を忘れず、春には花を、冬には衣を供えるようになりました。猿たちは再び現れることはありませんでしたが、人々の心にはいつまでもその優しさが残ったといいます。