語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

29.日本おとぎ噺 「初夢長者」

100えんメガネ

昔々、貧しいが心優しい男が村に住んでいた。元旦の夜、男は枕の下に七福神の絵を敷いて眠ると、不思議な夢を見た。夢の中で白い着物を着た老人が現れ、「江戸の橋のたもとに行け。そこで運を得る」と告げた。目覚めた男は、その夢をただの寝言とは思わず、さっそく旅の支度を始めた。



男は江戸へ向かい、橋のたもとに立って人の行き交いをじっと眺めていた。昼も夜も、男は誰にも声をかけず、ただ夢を信じて橋のそばに立ち続けた。三日目、通りがかった商人が不

思議に思い、「何をしておる」と男に声をかける。男は夢のことを正直に話すと、商人は大笑いして言った。「ばかばかしい。わしも夢で、村の竹やぶの下に宝が埋まっていると言われたが、そんなもの信じるか」



男は商人の夢の話に驚く。自分の村の竹やぶはまさしく自分の家の裏にある場所だった。男は橋を離れ、急いで村へ帰る。夜のうちに竹やぶを掘ると、なんと大きな壺が埋まっており、中には金銀がぎっしり詰まっていた。夢の言葉は、他人の口を借りて真実を教えてくれたのだった。



男はその金で村に立派な家を建て、困っている人々に分け与え、村中に慕われる人物となった。人々は彼を「初夢長者」と呼び、初夢を大切にするようになったという――。正直に生き、夢を信じる心が、幸運を引き寄せたのである。