25.日本おとぎ噺 「一寸法師」
昔々、ある老夫婦が「子どもがほしい」と毎日神に祈っていたところ、ついに願いが叶い、指ほどの小さな男の子が生まれた。「一寸法師(いっすんぼうし)」と名づけられたその子は、背は小さいが心は立派。成長してやがて、「都に行って侍になりたい」と願い、お椀の船に針の刀、箸の櫂を持ち、川を下って都を目指す。

やがて都に着いた一寸法師は、立派な屋敷に入り、「お役に立ちたい」と申し出る。はじめは笑われたが、その誠実な姿に感心した姫とその家の人々に迎え入れられ、姫のお供として
仕えることとなる。姫とはすぐに仲良くなり、常に傍で大切にされる。

ある日、姫と一寸法師が京の清水寺に参詣に出かけると、突如、鬼が現れ姫をさらおうとする。一寸法師は姫を守ろうと、針の刀を手に立ち向かう。鬼は笑いながら一寸法師を飲み込むが、腹の中で暴れまわる小さな勇者に鬼は苦しみ逃げ出す。落とした鬼の打ち出の小槌を一寸法師が拾う。

姫が「一寸法師よ、元の姿に戻ってほしい」と願いながら打ち出の小槌を振ると、一寸法師はたちまち立派な若者の姿に。その姿に姫は顔を赤らめ、一寸法師はそのまま姫と結ばれ、立派な侍として名を上げ、幸せに暮らした。

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