語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

「私の与太話」「しそ巻き味噌」

100えんメガネ

この辺の店で「しそ巻き味噌」を見つけた。懐かしい名前につられて買ってみたが、一口食べて驚いた。味噌がずいぶん甘いのである。土地の人にはこれが普通らしいが、私にはお菓子のようで、白いご飯よりお茶が欲しくなった。



我が家のしそ巻きは、味噌に片栗粉と七味を混ぜ、青じその葉でくるりと巻く。それを油で香ばしく揚げる。甘さは控えめで、七味がぴりりと利く。ご飯にも酒にも合い、子どもの頃から「しそ巻きとは、こういう味だ」と思ってきた。



考えてみれば、雑煮の餅や味噌汁の味噌、卵焼きの甘さまで、土地が変われば別の料理になる。同じ名を名乗っていても、中身は方言のように違うらしい。食文化とは大げさだが、台所にも立派な県境が引かれているのである。



妻に「店のしそ巻きが甘すぎる」と言うと、「向こうの人は、あなたの七味入りを辛すぎると言うでしょう」と返された。なるほど、正しい味などないのかもしれない。ただ一つ確かなのは、我が家の味を守る係は妻で、文句を言う係だけが私である。