語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

98.日本おとぎ噺 「おりゅう柳(おりゅうやなぎ)」

100えんメガネ

昔、ある山あいの村に「おりゅう」という美しい娘がいました。働き者で心優しく、村の誰からも好かれていました。おりゅうには恋仲の若者・茂吉(もきち)がいましたが、村を離れて稼ぎに出ることになります。ふたりは「必ず戻る」と約束し、別れを惜しみつつも見送りました。



数年が過ぎ、茂吉はようやく村へ戻ることができました。だが、おりゅうの姿はどこにも見当たりません。村人に尋ねると、彼女は茂吉を待ち続けた末、ある晩ふっと姿を消したというのです。茂吉は悲しみに暮れ、おりゅうがよく座っていた柳の木の下に通うようになります。



ある夜のこと、柳の下でうたた寝していた茂吉の耳に、懐かしいおりゅうの声が聞こえました。目を覚ますと、柳の枝がやさしく風に揺れています。村の古老は言いました。「あの柳には魂が宿っておる。おりゅうの想いが枝に乗り、風になったのじゃろう」と。



茂吉はその後も柳のそばで暮らし、木を「おりゅう柳」と呼び、花を供え続けました。やがて村人たちも柳に手を合わせるようになり、木は「想いを守る柳」として大切にされました。おりゅうの想いは、風となって今も柳の葉を揺らしているのかもしれません。