語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

99.日本おとぎ噺 「にせ本尊(にせほんぞん)」

100えんメガネ

昔、ある村のお寺に立派な本尊さまが安置され、人々は日々手を合わせていました。ところが、近くを旅していた悪だくみ好きの男が、「これを盗めば一儲けできる」と企みます。夜更け、人目を忍んで寺へ忍び込み、本尊を抱えて逃げ出しました。



男は盗んだ本尊を売りさばこうとしますが、思うように買い手が見つかりません。困った末に、安物の木像を掘って元の寺へ戻し、騙そうと考えました。本物そっくりに仕上げたつもりでも、どこか間が抜けており、顔立ちは少し不格好。それでも男は夜陰に紛れ、本尊の代わりとして安置しました。



翌朝、和尚はお経を唱えながら本堂に入りますが、何やら本尊の顔が違うように見えます。村人も集まり、「なんだか様子がおかしいぞ」とざわつきます。やがて事情が広まり、「誰かが本尊を盗んだに違いない」という噂が立ちます。しかし、新しい本尊も妙に親しみやすく、村人の中には「こっちの顔のほうが笑っていてありがたい」と言い出す者まで現れました。



結局、盗まれた本尊はどこへ行ったのか誰も知らず、偽物の本尊がそのまま祀られることになりました。不格好ながらも親しみやすい顔立ちに、人々は心を寄せ、寺には以前にも増して参拝者が訪れるようになったといいます。こうして「にせ本尊」の寺は村の名所となり、

長く語り継がれたのでした。


した。