語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

1.『日本おとぎ噺 』「こぶとり爺さん」

100えんメガネ

むかしむかし、ある山里に、優しく働き者のおじいさんがいました。顔に大きなこぶがありましたが、誰に対してもにこやかで、村人にも慕われていました。ある日、薪を取りに山へ入り、夢中になっているうちに日が暮れてしまい、道に迷ってしまいます。木々のざわめきに囲まれた山中、ひとりたたずむおじいさんは、心細げに空を見上げました。

ふと、山の奥から太鼓や笛の音が響いてきました。不思議に思って近づくと、大きな古木のまわりで鬼たちがにぎやかに酒盛りをしていました。怖がるどころか、おじいさんは面白そうに近づき、自ら輪に加わって踊り出します。その踊りがあまりに楽しく、鬼たちは大喜び。「そのこぶ、預かってやろう」と言って、おじいさんのこぶを取ってくれたのです。

翌日、村に戻ったおじいさんの顔を見て、隣の欲張りなおじいさんが驚きます。「こぶがなくなっただと!?」と、まねをして山へ行き、鬼たちの宴に現れます。しかしこのおじいさんは踊ろうとせず、先の話だけをしてこぶを取ってもらおうとします。鬼たちはがっかりし、「こいつは面白くない」と怒り、なんと、もうひとつのこぶまでつけてしまいました。

村に戻った欲張りなおじいさんは、顔にふたつのこぶを抱え、うなだれて歩きます。それを見た優しいおじいさんは、「欲をかくといかんのう」と静かに笑いました。村人たちはこの出来事を笑い話にし、「こぶとり爺さん」の話として語り継ぎました。人は素直に、楽しく、誠実に生きるのがいちばんじゃ、と。