語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

『宮沢賢治・光と風の物語』 第十五回「水仙月の四日」第1話 雪の日に町へ向かう子ども/全4話

100えんメガネ

水仙月の四日、山里は朝から冷えこみ、空も雪を含んだように白く沈んでいた。子どもは家の用を言いつかり、町へ続く雪道を一人で歩き出す。遠くの山は青くかすみ、静かな景色の中に、冬のきびしさがひそんでいた。



道の両側には雪をかぶった木々や畑が広がり、足音だけがかすかに響く。子どもは寒さに肩をすぼめながらも、用事を果たそうと懸命に進む。けれど空の色は少しずつ暗くなり、山の上には、ただならぬ冬の気配が集まり始めていた。



そのころ山の高みでは、雪の精たちが目を覚まし、吹雪のしたくを始めていた。子どもはそんなことも知らず、町での用事を済ませて帰り道を急ぐ。風はしだいに強まり、細かな雪が舞いはじめ、帰り道の空気は急に険しく変わっていく。



やがて雪は本降りの気配を見せ、子どもは胸に不安を覚えながらも、家へ帰ろうと足を早める。白い山野はますます静まり返り、その静けさの裏で、吹雪はすぐそこまで近づいていた。こうして、子どもと雪の世界の不思議な出来事が始まる。