語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

『宮沢賢治・光と風の物語』 第十三回「グスコーブドリの伝記」第3話 赤ひげの主人と農業の苦労/全6話

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新しい働き口を探して旅を続けたブドリは、広い沼ばたけを持つ赤ひげの主人に出会った。主人はぶっきらぼうながら働き手を求めており、ブドリを農場に置くことにした。ブドリは住む場所と食事を与えられ、今度こそ自分の力で暮らしていこうと懸命に働き始めた。



ブドリの仕事は、沼の水をくみ出し、泥深い土地を耕して作物を育てることだった。朝早くから鍬を振るい、水路を直し、重い農具を運ぶ毎日が続いた。工場とは違う厳しい仕事だったが、ブドリは弱音を吐かず、赤ひげの主人に教わりながら農作業を覚えていった。



懸命に働いても、農作物は思いどおりには育たなかった。冷たい風や長雨、病害虫によって、せっかくの苗が弱り、収穫が減ることもあった。赤ひげの主人は不機嫌になり、空をにらみながら何度も畑を見回った。ブドリは、人の努力だけでは自然に勝てない農業の難しさを思い知った。



不作が続き、農場の暮らしは苦しくなった。赤ひげの主人はブドリに十分な賃金を払えなくなり、ここではもう雇えないと告げた。ブドリは主人を恨まず、農業の苦労を教えてくれたことに礼を述べた。そして再びわずかな荷物を背負い、自分の知識を生かせる新しい仕事を求めて旅立った。