語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

72.日本おとぎ噺 「猿神退治(さるがみたいじ)」

100えんメガネ

昔むかし、ある山里に「猿神(さるがみ)」と恐れられる巨大な猿が棲んでいた。その猿神は毎年、村に若い娘を一人差し出すように命じ、人々は恐怖におののきながら従っていた。今年もまた、くじで選ばれた娘が猿神のもとへ捧げられることになり、村中が涙にくれていた。



そこへ旅の若者が通りかかり、事情を知って怒りをあらわにする。「人の娘を捧げるとは何事だ!」と。村人たちは驚きつつも、力自慢のその若者に一縷の望みをかけ、猿神退治を託すことになった。娘は涙ながらに「どうか、ご無事で…」と彼に白い布を手渡した。



夜が更け、若者は娘の身代わりとして山奥の社に身を隠す。すると、大猿が姿を現した。目は血走り、牙をむき出しにして吠える。若者は槍で立ち向かい、激しい死闘の末、とうとう猿神を討ち果たした。山は静まり、闇に潜んでいた精気も消え失せた。



若者が猿神の首を持って山を降りると、村人たちは歓声を上げて迎えた。それ以後、山からの災いはぴたりと止み、若者は村に迎え入れられた。村人たちは猿神を祟り神として祀り、若者の勇気を語り継いだという。春の山には、猿神を鎮める小さな祠が今も残っている。