語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

77.日本おとぎ噺 「水の種(みずのたね)」

100えんメガネ

昔々、ある村では、長く雨が降り続いていました。田畑は水に浸かり、作物は腐り、村人たちは困り果てていました。そんなある日、一人の若者が「この雨は神の怒りかもしれない」と考え、天に祈りを捧げました。すると夢の中に天の神が現れ、「この雨は“水の種”が地に落ちたためだ」と語り、「種を見つけて、天に返せば雨は止むだろう」と教えてくれました。



若者は夢の言葉を信じ、村中を探し回ります。山へ、谷へ、田んぼの底まで見て歩きました。ある日、村外れの大岩の裂け目から、光る雫のようなものがぽとりと湧いてくるのを見つけます。それはまるで種のような形をしており、水を滴らせながら不思議な光を放っていました。「これが水の種かもしれない!」と若者は感じ、慎重にそれを布に包みます。



水の種を手にした若者は、どうやってそれを天に返すのか悩みます。すると、村の古老が「昔、天へ続く山があった」と語ります。若者は険しい山を登り始め、道中で風の精や雷の使いに試されながらも、誠意と知恵で乗り越えていきます。ついに山頂で、雲の中から現れた天の神に水の種を差し出すと、神はうなずき、それを天へと持ち帰ります。



神が天に戻ったその日から、雨はぴたりと止みました。太陽が久々に顔を見せ、村の田畑は息を吹き返します。若者の行いは村中に語り継がれ、「困ったときは天に耳を傾けること」「自然と向き合う心を忘れぬこと」として、教訓となりました。村人たちは感謝を込めて、山のふもとに「水の神」を祀る祠を建てました。