語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

68.日本おとぎ噺 「イワナの怪(いわなのかい)」

100えんメガネ

昔、山奥の村に一人の猟師がおった。ある晩、山の沢で仕掛けを見回っていたところ、大きな岩魚(イワナ)を見つけた。あまりの大きさに驚きつつも、これはめったにない獲物と喜び、家へ持ち帰って焼いて食べようとする。だがその夜、猟師の家のまわりで不気味な足音がし、戸がガタガタと揺れ、恐ろしい唸り声が聞こえてくる。



猟師は恐ろしくなって戸を開けずに布団をかぶって震えていた。翌朝、戸の前には大きな濡れた足跡と泥が残されていた。村の年寄りに話すと、「それは山の主かもしれん、イワナには魂が宿るという話もある」と語られる。猟師は怖くなり、残りのイワナを沢へ返すことにした。



だが、それで終わりではなかった。その晩、猟師の夢に人の顔をした巨大なイワナが現れ、「なぜわしを食った」と問いかけてくる。目を覚ました猟師は汗びっしょりで、胸が苦しくなっていた。恐ろしくなった猟師は神仏に詫び、供物を持って沢に祈りを捧げた。



それからというもの、猟師は動物でも魚でもむやみに獲って食うことをやめ、山の神に感謝しながら慎ましく暮らすようになった。村人たちも「山の恵みには心して手を出せ」と言い伝えるようになり、イワナの怪は、今も山にひっそりと生きているかもしれぬ…と語り継がれている。