語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

67.日本おとぎ噺 「耳なし芳一(みみなしほういち)」

100えんメガネ

盲目の琵琶法師・芳一(ほういち)は、壇ノ浦の戦いを語る琵琶の名手として知られていた。彼が暮らしていたのは阿弥陀寺という寺で、日々琵琶を奏でながら静かに暮らしていた。ある晩、見知らぬ侍が芳一を訪ねてきて、「我が主が琵琶を聞きたい」と連れ出す。芳一は導かれるまま、侍に手を引かれ、豪奢な御殿のような場所へ向かうのだった。



連れて行かれた場所には多くの貴族や武士が並び、芳一の奏でる「平家物語」に聴き入っていた。だが芳一には、それが死人の集まりとはわからず、ただ心を込めて語り弾くのみ。夜が明けると侍はまた芳一を寺へ送り届け、数日間そのやりとりが続いた。



和尚は芳一の異変に気づき、問いただす。芳一は亡霊のことを語り、和尚は恐れつつも策を練る。「体中に般若心経を書けば、霊には見えなくなる」という教えに従い、芳一の全身に経文を墨で書きつけた。しかし、耳だけは書き忘れてしまっていた。



その夜、侍が再び訪れ、芳一の姿が見えないことに困惑する。しかし耳だけが浮いているように見えたため、「これだけでも主のもとへ」と、耳を引きちぎって持ち帰ってしまう。翌朝、耳から血を流す芳一を見て、和尚は涙を流す。その後、芳一は名を「耳なし芳一」とし、より一層の法力と名声を得たという。