語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

62.日本おとぎ噺 「さだ六とシロ(さだろくとしろ)」

100えんメガネ

むかしむかし、ある村に「さだ六」という心の優しい男が住んでいた。日々まじめに働いていたが、貧しく一人暮らし。そんな彼の唯一の友は、白い犬の「シロ」だった。シロは人懐っこく、いつもさだ六のそばにいて、畑仕事にもついてくる。村の人々も、二人を見てはほほえましく思っていた。



ある日、村で火事が起こる。さだ六の住む長屋も巻き込まれ、夜のうちに焼け落ちてしまった。火の粉が舞う中、さだ六はなんとか命からがら逃げ出したが、シロの姿が見えない。彼は必死に名を呼びながら探したが、シロは見つからなかった。悲しみに沈むさだ六は、瓦礫の中で一夜を明かす。



数日後、さだ六が焼け跡を歩いていると、一人の旅の僧に声をかけられる。「このあたりで、白い犬を見かけなかったかのう」——僧の話によると、火事の夜、白い犬が井戸に落ちた子どもを助けて逃げたという。そしてその後、力尽きたように倒れていた、と。さだ六が僧に連れられて山裾の祠へ行くと、そこに小さな墓があり、「シロの霊を祀る」と記されていた。



さだ六は涙を流しながらシロの墓に手を合わせた。「お前は、最後まで人の役に立ってくれたんだな……」——それからさだ六は、村の子どもたちにシロの話を語るようになった。村では火事の供養にシロの霊を祀るようになり、祠には今も白い犬の像が立っているという。