語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

「私の与太話」「下の孫三人」

100えんメガネ

夏休みの夕方、中学三年生女子、小学六年生女子、小学二年生女子。三人がそろったので、まずはみんなでカレーライスを食べることになった。大きな皿に盛られたカレーを前に、それぞれ食べる速さも量も違う。明美さんは少し辛そうな顔をしながらも、最後まできれいに食べた。食卓の横には、これから使う花火の袋が置かれていた。



食事が終わるころには、外も少しずつ暗くなってきた。三人は庭へ出て、バケツに水を用意し、花火を一本ずつ手に取った。中学三年生女子さんは落ち着いて火をつけ、小学六年生女子さんは次にどれをやろうかと花火の袋をのぞき込む。小学二年生女子さんは少し離れたところから、色とりどりの火花をうれしそうに眺めていた。夏の夜に小さな光が次々と咲いた。



にぎやかな花火が少なくなると、最後に線香花火をすることになった。三人とも黙って火の玉を見つめる。さっきまで元気に動き回っていた小学二年生女子さんまで、落とさないよう真剣な顔だ。中学三年生女子さんも小学六年生女子さんも、自分の火の玉が一番長く残るよう、じっと手を動かさない。花火大会というより、いつの間にか三人の我慢比べになっていた。



最後の線香花火がぽとりと落ちて、今年の花火はおしまい。三人は満足そうに家へ戻った。ところが部屋に入ると、小学二年生女子さんがひと言、「なんか、おなかすいた」。さっきカレーライスをしっかり食べたはずなのに、花火で全部燃えてしまったらしい。私は思った。――夏の花火で一番勢いよく燃えたのは、火薬ではなく子どもたちの食欲だった。