よもやま文庫/語り継ぐこころ

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たち・私の与太話・古典小説のダイジェスト版と挿絵です。 文も挿絵もChatGPTが作っています。ちょんまげの描写が正しくできません。お許しを。

「私の与太話」「消費税と経済 」

100えんメガネ

今日もテレビでは評論家が、「消費税を減税しても、経済を良くする効果はあまりない」と難しい顔で話していた。なるほど、数字や理屈ではそうなのかもしれない。しかし私は、近所の100円均一の店を思い出す。そこでは週に一度、「消費税0の日」がある。その日は朝から駐車場がいっぱい。車を止める場所を探すだけでも一苦労だ。評論家の話より、こちらの光景のほうが私にはずっと分かりやすい。



100円の品物なら、消費税はたった10円。それでも0の日には人が集まる。店内は買い物客でいっぱいになり、レジには長い列。30分待ちなど珍しくない。「たった10円のために、そこまで並ぶのか」と思う人もいるだろう。しかし、一つだけ買う人ばかりではない。千円、二千円と買えば違ってくる。それ以上に、「今日は少し得をした」という気分が財布のひもを緩めるのだろう。人間は計算だけで買い物をしているわけではない。



評論家は「経済が良くなれば暮らしも良くなる」と話す。しかし私は逆ではないかと思う。給料や年金の中から、食費や電気代を払い、それでも少し余裕があれば、外食をしたり、服を買ったり、旅行にも出かける。そうして一人一人がお金を使えば、店が潤い、会社が潤い、やがて経済という大きな数字にも表れるのではないか。経済というものは、どこか遠くにある巨大な機械ではない。私たちの財布が集まってできているのだと思う。



だから私は、「減税しても効果はない」と言われても、近所の100円均一店の行列を思い出してしまう。消費税が0になるだけで、駐車場は満車、店内は大混雑、レジ待ちは30分。それが日本全体の景気を良くするかどうかは、私には分からない。ただ一つ確かなのは、その日の100円均一店だけは間違いなく景気がいい。経済学者なら難しい式を書くのだろうが、私の景気判断は簡単だ。――駐車場に車が止められなければ、景気はいい。もっとも私は入れないので、一円も使わない。