(4.)「私の与太話」「バス旅行」
久しぶりに家内とパックのバス旅行へ出かけました。行き先は大河ドラマ館と温泉地。パンフレットには歴史ロマンと名湯の文字が並び、出発前から期待はふくらみます。バスの中では「どんな展示だろう」「温泉は広いかな」と話し合い、まるで遠足前の子供のような気分。年を重ねても、旅の前のわくわくは変わらないものでございます。

ところが大河ドラマ館へ入ると、展示は思ったよりこぢんまり。順路に沿って歩いているうちに、気がつけば出口が見えてきました。時計を見るとわずか五分ほど。「もう終わり?」と夫婦で顔を見合わせます。これまで各地のドラマ館を見てきましたが、これほど短時間で見終わったのは初めて。少々拍子抜けいたしました。.

それでも旅館が良ければ旅は成功です。部屋は広く、料理も地元の味が並び大満足。ところが楽しみにしていた大浴場へ行くと、どこか昔の町の風呂屋のような造りで、温泉旅館らしい華やかさがありません。しかも男性用には露天風呂がなく、女性用だけにあるとのこと。別に男性専用の露天風呂があるとのこと、翌朝、期待して行ってみたら、洗い場と大きなバスタブみたいなものがぽつんと一つ。せっかくのいい温質なのに、何とも惜しい気がいたしました。

帰りのバスで家内に「今回の旅はどうだった?」と聞かれました。私は少し考えてから答えます。「大河ドラマ館は五分で終わり、露天風呂は五歩で一周できたなあ。」すると家内が笑って、「あなたは文句ばかり言うけれど、料理は全部平らげていたじゃないの。」なるほど、結局いちばん満足したのは温泉でもドラマ館でもなく、私の胃袋だったようでございます。

おまけ きれいなところでした。


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