語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

「私の与太話」「約束」

100えんメガネ

「約束はした。でも、約束を守る約束はしていない。」


私はニュースを見ながら首をかしげた。
トランプ氏はこれまで「終わりのない戦争を終わらせる」「新しい戦争は始めない」と何度も語ってきたはずだ。ところが最近は「私は戦争をしないと約束したことはない」と言う。どうやら政治の世界では、言葉にも賞味期限があるらしい。



考えてみれば、戦争を終わらせる方法はいろいろある。停戦しただけで「終わった」と言うこともできるし、「私は提案したが相手が悪い」と説明することもできる。さらに「戦争を終わらせる」から「被害を減らした」へ目標を変えれば、それも成果になる。政治とは便利なもので、ゴールが動く競走のようだ。



そんなことを考えていたら、妻が横で言った。
「政治家の約束なんて、昔からそんなものでしょ」
確かに私は七十八年生きてきて、公約が契約書になった場面をあまり見たことがない。守ったと言う人もいれば、守られたと言う人もいる。結局は説明のうまさと受け取り方次第なのだろう。



私は妙に感心してしまった。
戦争が終わるかどうかより先に、約束の意味のほうが変わっていたのである。
どうやら政治家の約束は「守るもの」ではなく、後で「解釈するもの」らしい。
契約書なら困るが、公約だから拍手が起きる。これぞ政治の不思議である。