語り継ぐこころ/日本おとぎ噺・江戸小咄・古典落語・笑いの匠たち

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たちのダイジェスト版と挿絵です。たまに、私の与太話が入ります。 文も挿絵もChatGPTが作っています。   よかったら ★nice! をポチット押してね。

「私の与太話」「食べ嫌い」

100えんメガネ

我が家では、食事の好みが正反対です。私は骨の付いた魚が苦手。子どものころ、鯛の骨を喉に刺して大騒ぎになって以来、焼き魚を見るだけで肩に力が入ります。一方、家内は肉がまるで駄目。幼いころ、飼っていた鶏が首を絞めておかずになった日から、肉料理を見ると箸が止まるのです。



そのため結婚以来、食卓にはいつも二種類のおかずが並びました。私はハンバーグ、家内は煮魚。私は唐揚げを喜び、家内は冷ややっこを食べる。台所に立つ家内は、「まるで小料理屋を二軒やってるみたい」と笑いながらも、毎日せっせと作り分けてくれました。



ところが温泉旅館へ泊まると、不思議と都合が良いのです。夕食に舟盛りと牛鍋が並ぶと、私は肉を全部引き受け、家内は魚をきれいに平らげる。仲居さんには「まあ、好き嫌いのないご夫婦ですねぇ」と感心され、私たちは顔を見合わせて苦笑いしておりました。



先日も旅館で、仲居さんに「本当に仲の良いご夫婦ですね」と言われました。私は湯呑みを置き、しみじみ答えました。
「ええ。“食の住み分け”だけは、結婚以来ずっと円満なんです。」