よもやま文庫/語り継ぐこころ

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たち・私の与太話・古典小説のダイジェスト版と挿絵です。 文も挿絵もChatGPTが作っています。ちょんまげの描写が正しくできません。お許しを。

165.日本おとぎ噺 「海に沈んだ鬼(うみにしずんだおに)」

100えんメガネ

昔むかし、ある海辺の村に、人々を苦しめる恐ろしい鬼が住みついていた。鬼は海から現れては船を襲い、食べ物や財を奪い取っては大笑いし、村人を泣かせていた。人々は恐怖に震え、海に近づくことすらためらうほどであった。やがて、村を救おうと一人の勇敢な若者が立ち上がる。「自分が鬼を退治しよう」と心に決め、村人の祈りを背に受けて、海辺へと向かった。



若者は村の古老に教えを乞い、古くから伝わる神の剣を授かる。その剣は「海の闇を払う力」を持つといわれていた。やがて夜、鬼が再び姿を現した。大きな体に赤い眼、荒れ狂う波を割って迫る鬼は、咆哮とともに浜へ踏み出してくる。村人は固唾をのんで見守り、若者は震える心を抑えて立ちはだかる。



激しい戦いが繰り広げられた。鬼の力は凄まじく、大地を揺るがすような一撃を繰り出す。しかし若者も必死に応戦し、ついに剣を振り下ろして鬼の胸を突いた。鬼は怒号を上げ、暴れるうちに海の深みに引きずり込まれていく。荒れ狂った波はしだいに鎮まり、鬼の姿は泡とともに消えた。海は静けさを取り戻し、夜空には星が瞬き始めた。



鬼がいなくなった海は穏やかになり、村には再び平和が訪れた。人々は若者の勇気を讃え、海神の加護に感謝を捧げた。その後、村人たちは鬼が沈んだ沖を「鬼の淵」と呼び、海を渡るときは必ず手を合わせ、二度と鬼が現れぬよう祈るようになったという。鬼を沈めた若者の名は長く語り継がれ、村は繁栄を取り戻したのであった。


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