よもやま文庫/語り継ぐこころ

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たち・私の与太話・古典小説のダイジェスト版と挿絵です。 文も挿絵もChatGPTが作っています。ちょんまげの描写が正しくできません。お許しを。

『知られざる 宮沢賢治童話 』 第一回 「かしわばやしの夜」第3話 画の値段をめぐる騒動/全4話

100えんメガネ

赤い帽子の画かきは、柏の木大王や家来たちを描いた画を得意そうに見せた。柏の木たちは、自分たちが立派に描かれていると喜び、月明かりの林はにぎやかな声に包まれた。しかし画かきが画の代金を求めると、大王は急に難しい顔になり、木々もざわざわと相談を始めた。



画かきは、絵の具や紙を使い、長い時間をかけて描いたのだから、相応の代金を払うよう主張した。ところが大王は、林には人間の金などないと言い、葉や枝、木の実で支払おうとする。画かきは納得せず、値段を下げたり上げたりしながら、しつこく交渉を続けた。



そこへ清作も口を挟み、画が高すぎる、いや安すぎると騒ぎ始めた。大王と清作は以前からの伐採や酒の話まで持ち出し、互いに怒鳴り合う。画かきは二人をなだめようとするが、柏の木たちまで勝手な値段を叫び、静かな月夜の林は市場のような大騒ぎになった。



やがて画かきは、金の代わりに柏の木たちが歌を披露し、その優劣を自分が決めるという案を出した。大王も清作もひとまず争いをやめ、木々は大きな輪を作る。画の値段をめぐる騒動は、いつの間にか不思議な歌くらべへ変わり、月明かりの舞台が整った。


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