よもやま文庫/語り継ぐこころ

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たち・私の与太話・古典小説のダイジェスト版と挿絵です。 文も挿絵もChatGPTが作っています。ちょんまげの描写が正しくできません。お許しを。

『宮沢賢治の詩と心象風景』第九回「農民芸術概論綱要」 第1話 農民芸術とは何か/全8話

100えんメガネ

【原文】
……われらはいっしょにこれから何を論ずるか……
おれたちはみな農民である ずゐぶん忙がしく仕事もつらい
もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい


【現代語訳文 】

――私たちは、これから何を語り合おうとしているのだろう。
私たちはみな、土に生きる農民だ。
朝から晩まで働き、仕事は忙しく、暮らしは決して楽ではない。
それでも、ただ耐えるだけではなく、もっと明るく、もっと生き生きと、この大地の上で生きてゆく道を見つけたい。
その願いから、私たちの新しい話は始まる。



【原文】
われらの古い師父たちの中にはさういふ人も応々あった
近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於て論じたい
世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない


【現代語訳文 】

昔のすぐれた師たちのなかにも、
この道を歩んだ人はたびたびいた。

私たちは、近代科学が確かめた事実と、
真理を求める人々の実践、
そして胸の奥にひらめく直感とが、
ひとつに重なるところから考えてゆきたい。

世界じゅうの人々が幸福にならないかぎり、
たった一人だけの本当の幸福も、
決して成り立ちはしないのだから。



【原文】
自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する
この方向は古い聖者の踏みまた教へた道ではないか
新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある


【現代語訳文 】

自分だけを見つめていた意識は、やがて仲間へ、社会へ、そして宇宙へとひろがってゆく。
それは、昔の聖者たちが歩み、私たちに示した道でもあった。
新しい時代はいま、世界じゅうがひとつの心を持ち、ひとつの大きな生命となって目覚めてゆく、その方向へ進んでいる。



【原文】
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
われらは世界のまことの幸福を索ねよう 求道すでに道である


【現代語訳文 】

正しく、そして強く生きるとは、
自分の胸の奥に広がる銀河を感じ、
その大きなひびきに応えて歩むことだ。

私たちは、世界のほんとうの幸福を探しつづけよう。
真実を求めて一歩を踏み出した、その瞬間から、
すでに道は始まっている。


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