よもやま文庫/語り継ぐこころ

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たち・私の与太話・古典小説のダイジェスト版と挿絵です。 文も挿絵もChatGPTが作っています。ちょんまげの描写が正しくできません。お許しを。

150.日本おとぎ噺 「屁ひり女房(へひりにょうぼう)」

100えんメガネ

昔、とある村に働き者の若者がいた。ある日、隣村から気立てのよい娘を嫁にもらうことになり、村人たちは祝福した。新しい生活が始まり、若者は妻と仲睦まじく暮らしたが、一つだけ不思議に思うことがあった。妻は決して人前で屁をしないのだ。食事の後も、畑仕事の後も、決して音ひとつもらさない。若者は「どうしてなのだろう」と気にかけつつも、やがて時が過ぎていった。



ある晩のこと、若者が夜更けに目を覚ますと、妻が縁側に出て苦しげにお腹を押さえていた。顔を真っ赤にして我慢している様子に気づいた若者は、ようやく妻の秘密を知る。「人前で屁をするのが恥ずかしくて、ずっと堪えていたのだ」と悟ったのである。若者は「そんなこと気にする必要はない」と言いたかったが、妻はうつむき黙ったまま。やがて我慢も限界に近づき、妻は震えていた。



翌朝、若者は一計を案じた。大きな木臼を庭に置き、妻に「ここで力いっぱいやってごらん」と勧めたのだ。妻は最初はためらったが、思い切って座り込み、とうとう溜め込んだものを一気に放った。すると臼はごろりと転がり、地面が震えるほどの大音響。驚いた村人が駆けつけたが、若者は大笑いし「うちの嫁は臼をも動かす力持ちだ!」と誇らしげに叫んだ。村人たちは目を丸くしつつも笑い声をあげ、娘の恥じらいは吹き飛んだ。



この出来事以来、嫁は恥を恐れず自然体で過ごせるようになった。夫婦はますます仲睦まじく暮らし、村人たちも「臼を転がす女房」と笑い話にするようになった。やがてこの逸話は村の笑い草となり、人々は「無理に隠さず、ありのままが一番だ」と語り合ったという。滑稽さと人情が織りなす昔話は、こうして後世まで伝えられている。


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