よもやま文庫/語り継ぐこころ

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たち・私の与太話・古典小説のダイジェスト版と挿絵です。 文も挿絵もChatGPTが作っています。ちょんまげの描写が正しくできません。お許しを。

58.『古典落語』「目薬(めぐすり)」

100えんメガネ

江戸の町、長屋に住む八五郎。ある日、知り合いの男が「目に障子の桟(さん)が刺さって腫れた」と話しているのを耳にし、「それは気の毒だ、医者に診てもらえ」と親切に忠告。だが男は「高いし、時間もかかる」と渋る。そこで八五郎、「あっしが代わりに薬をもらってきやしょう」と張り切って出かける。



八五郎は町の薬種屋に赴き、「目に桟が刺さって腫れたんで、薬を一つ」と伝える。ところが店の者は「そんな症状の薬はない」と困惑。押し問答の末、薬屋はとりあえず「目薬」を渡すが、「使い方はご本人に伝えてください」と念を押す。八五郎は納得したふりをして持ち帰るが、もちろん使い方など覚えていない。



帰宅した八五郎、男に薬を渡し、「目薬ってのは、目ん中に垂らすもんだそうだ」と勝手に説明。「ええっ! そんな怖いことできねえ!」と男は大慌て。すると八五郎、「大丈夫、俺がやってやらァ」と得意げに構える。目を無理やり開かせ、こぼれんばかりの薬を豪快に注ぐと、男は「痛ぇーっ!」と大騒ぎ。「目ぇに火が入ったようだ!」と転げ回る。



周囲の騒ぎを聞きつけて大家や近所の者が集まり、「何事だ、火事か」と大慌て。八五郎はしれっと、「目に火が入ったんじゃなくて、目薬入れたんです」と言い訳。結局、男の目はただの軽い腫れで済んでいたが、八五郎の早とちりと強引な手助けで、無用の大騒動に。江戸の長屋には、こんな素人医者がひとりはいた――滑稽と人情が交錯する、江戸町人の笑い話であった。


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