よもやま文庫/語り継ぐこころ

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たち・私の与太話・古典小説のダイジェスト版と挿絵です。 文も挿絵もChatGPTが作っています。時々間違えます。お許しを。

よもやま文庫/106.日本おとぎ噺 「座敷わらし(ざしきわらし)」

100えんメガネ

むかし、東北のある村に、大きな庄屋屋敷がありました。屋敷には「夜な夜な小さな子が走る足音がする」「座敷に遊ぶ姿が見える」という不思議な噂がありました。庄屋は気味悪がらず、むしろ家に福をもたらす「座敷わらし」だと信じ、手厚くもてなしてきました。そのおかげか、屋敷は長く栄え、人々の憧れの的となっていました。



ある年、庄屋は用事で長く屋敷を空けることになりました。留守番の家族は、毎晩座敷から聞こえる笑い声や足音を耳にし、座敷わらしが退屈しないように菓子や玩具を座敷に置きました。やがて座敷には、誰が置いたのか小さな草履や色とりどりの折り紙細工が並びました。家族は「わらしが喜んでいる」とほほえみ、ますます座敷を大切にしました。



しかし、ある日を境に座敷わらしの気配がぷつりと途絶えました。足音も笑い声も聞こえず、菓子も手つかずのまま。やがて屋敷の商いは不調に陥り、使用人も減り、家は寂れていきました。村人たちは「座敷わらしが去った家は栄えない」と噂しました。庄屋も屋敷に戻り、座敷の荒れた様子を見て深く肩を落としました。



庄屋は屋敷の手入れを欠かさず、座敷に供物を絶やしませんでした。数年後、ある冬の夜、久しぶりに小さな足音が廊下を走り抜けました。庄屋は涙を流し、「また戻ってきてくれたか」と静かに手を合わせました。屋敷は再び活気を取り戻し、村人たちは「座敷わらしがいる家は幸せだ」と語り継ぎました。