よもやま文庫/語り継ぐこころ

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たち・私の与太話・古典小説のダイジェスト版と挿絵です。 文も挿絵もChatGPTが作っています。ちょんまげの描写が正しくできません。お許しを。

71.『古典落語』「田能久」

100えんメガネ

ある日の江戸、町人の八五郎がふらりと寄った芝居茶屋で、妙な話を耳にする。「山の中で狸に化かされた」という旅人の噺に興味津々の八五郎、自分も一つ、狸に会って化かされてみたいものだと、冗談半分に語る。そんな折、仲間から「狸は人に化けることもあるが、人間も狸に化けることがあるんだ」と不思議な話を聞かされる。にわかに信じがたいが、なんとなく心に引っかかる八五郎。



数日後、八五郎は仕事帰りに裏長屋の一角で、薄汚れた身なりの男と出くわす。男は妙に丁寧な口調で、「私は田能久(たのきゅう)と申します」と名乗り、道を尋ねてくる。どうにも胡散臭い。顔立ちもどこか人間離れしていて、声にも妙な調子がある。八五郎、ふと「こいつ、もしかして狸じゃねぇか?」と疑念を抱く。そこで一計を案じ、「うちに寄って一杯どうだい?」と自宅に招くことに。



家に着いた八五郎、田能久に酒を振る舞いながら、あれこれ探りを入れる。だが田能久は、丁寧すぎる物腰と礼儀正しい受け答えで、ますます怪しい。ついに八五郎、たまりかねて「さては、おめえ狸だな?化けの皮、剥いでやらぁ!」と声を荒げる。田能久は驚き、「とんでもない、私は人間です!」と慌てふためくが、八五郎は信じない。最終的に、田能久の風貌や口調を「狸っぽい」と決めつけ、囲炉裏の火で熱した釜の蓋を持ち出し、「これで尻尾が出るまであぶってやる!」と脅す始末。



田能久、命の危険を感じて泣きながら逃げ出す。「狸が逃げたぞー!」と八五郎が叫ぶと、近所の連中も面白がって追いかけ回す騒ぎに。翌朝になっても田能久の姿は見えず、八五郎は「やっぱり本物の狸だったか」と満足げ。しかし、後日その男が近所の寺の小僧であったと判明。しかも、奉公先に戻れず困り果てているとの話。八五郎は慌てて寺へ詫びに行く羽目に。「田能久は狸じゃなく、人のいい坊主だった」と皆が笑いながら語る結末となる。


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