よもやま文庫/語り継ぐこころ

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たち・私の与太話・古典小説のダイジェスト版と挿絵です。 文も挿絵もChatGPTが作っています。ちょんまげの描写が正しくできません。お許しを。

153.日本おとぎ噺 「安珍清姫(あんちんきよひめ)」

100えんメガネ

紀州のある里に、若き僧・安珍が熊野詣の途中で立ち寄った。庄屋の娘・清姫はその姿に心を奪われ、懸命に思いを伝える。しかし安珍は修行の身ゆえ応じられず、「再びこの地を訪れる時には必ず会いましょう」とやさしく言葉を残し、旅立った。清姫はその約束を信じ、胸をときめかせる。



だが、安珍は実際には会うつもりはなく、約束は方便にすぎなかった。のちに清姫は安珍が再びこの地を通ることを知り、待ちわびて駆け寄る。しかし安珍は彼女を避け、里を抜け出してしまう。裏切られた思いに清姫の胸は乱れ、悲しみと怒りが入り混じる。彼女の執心は次第に強まり、安珍を追って川を渡り、山道を駆け抜ける。



清姫の思いは抑えがたく、追う心は執念となって燃え広がる。人々は「娘の心が鬼火のように荒ぶっている」と恐れ、道を開けて見送った。安珍はついに道成寺へと辿り着き、僧侶たちに事情を語り、鐘の中に隠れる。しかし清姫は鐘の所在を察し、逃げ場を許さぬ強い心でその場に迫った。



清姫は鐘にすがり、やがて心は静まっていった。安珍はその後も僧としての務めを続け、里には「強き執念は人も己も苦しめる」との教えが語り伝えられる。やがて道成寺の鐘は「安珍清姫の物語」を象徴するものとなり、人々に慎みと心の調えを諭す由緒として残った。


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