よもやま文庫/語り継ぐこころ

日本おとぎ噺・江戸小咄、古典落語・笑いの匠たち・私の与太話・古典小説のダイジェスト版と挿絵です。 文も挿絵もChatGPTが作っています。ちょんまげの描写が正しくできません。お許しを。

96.日本おとぎ噺 「ねずみ経(ねずみきょう)」

100えんメガネ

むかしむかし、ある田舎の寺に、欲張りで怠け者の和尚が住んでいた。朝から晩まで「楽して儲けたい」とぼやきながら、ろくにお経も読まず、居眠りしてばかり。ある日、庫裏(くり)の隅でうとうとしていると、ふいに天井裏から「チュウ、チュウ」とねずみの声がした。和尚は「うるさいのう、ねずみめ」と文句を言うが、ねずみたちはお構いなしに毎晩騒ぐ。



ある夜、和尚の夢枕に一匹の白いねずみが現れた。ねずみは手を合わせて言う。「和尚さま、お願いです。私らにお経をあげてくだされ。そうすれば、ねずみの世界でも功徳が積めます」と。和尚はびっくりして飛び起きたが、なんと床の前にさっきの白ねずみがちょこんと座っていた。半信半疑ながらも「こりゃ金になるかも…」と考えた和尚は、翌日から「ねずみ経」を唱え始めた。



しばらく経つと、和尚の前には毎晩、たくさんのねずみが並ぶようになり、寺には米や豆、もちなどの供物が山のように積まれるようになった。ねずみたちが礼として持ってくるのだ。和尚はますます読経に力を入れ、寺はたちまち繁盛した。村人たちも「最近はねずみも信心深くなったもんだ」と噂し、和尚を拝みに来る始末。



だがある晩、ねずみの一団が姿を見せず、静けさが寺を包んだ。心配になった和尚が天井裏をのぞくと、そこには空っぽのねずみ穴だけ。ねずみは一匹残らずいなくなっていた。どうやら、他のねずみ寺に移ったらしい。和尚はぽつりとつぶやいた。「楽して儲けた罰かのう…」その日から、和尚はまじめに修行に励み、静かで清貧な寺に戻ったという。


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